【SIGGRAPH ASIA】SIGGRAPH ASIA2009のコースプログラム発表、基調講演の講師に暦本純一氏が決定

2009.8.19 UP

2008年12月にシンガポールで第一回目が開催

 今年12月に横浜で開催される「SIGGRAPH ASIA2009(シーグラフアジア2009)」のプログラム概要がACM(the Association for Computing Machinery)とシーグラフアジア2009 実行委員会から発表された。
 シーグラフアジア2009を構成する7つのプログラムの詳細のほか、基調講演には、ヒューマンコンピュータインタラクション分野の第一人者である暦本純一(れきもとじゅんいち)氏が講師として登壇することが明らかになった。日時はまだ未定。
 実世界指向インタフェース、拡張現実感、情報視覚化を追求している暦本氏の今回の講演テーマは「エンハンスドリアリティー」だという。
 暦本氏は1961年、東京生まれ。東京工業大学理学部情報科学科で1984年に理学士、1986年理学修士、1996年理学博士課程を修了している。NEC、アルバータ大留学を経て1994年より株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所に勤務。1999年、同研究所にてインタラクションラボラトリーを設立し、2007年より東京大学大学院情報学環の教授にもなっている。暦本氏は、国内外問わず多数の研究賞を受賞しているほか、研究結果の一部は、プレイステーション3用ゲームも採用されている。
 また発表されたセッションは27にも及び、今年は日本が会場であることもあり日本語ベースも目立つ。2006 年のSIGGRAPH Significant New Researcher 賞受賞者で、東京大学助教授の五十嵐健夫氏による「コンピュータグラフィックスのためのスケッチングインターフェース」、株式会社セガの平山尚氏からの初心者向けゲームプログラミング、id Software の原慎一郎氏による「レンダリング用・ゲーム用キャラクターの同時制作ワークフロー」や、株式会社コーエーの津田順平氏からはゲームのための実践的な剛体物理シミュレーションについての発表が予定されている。
 また、群衆アニメーションにまつわる終日セッション「Crowd Animation: Tools, Techniques, and Production Examples」では、ピクサーアニメーション、ImageMovers DigitalやMassive社に並びOLMデジタルの安生健一氏や株式会社デジタル・フロンティアのエキスパート達が講演をする。
 SIGGRAPH ASIAはSIGGRAPHのアジア地域で開催するCGの祭典で、昨年シンガポールで初めて開催された。
 今年は会場をパシフィコ横浜に移動し、テーマ「革新の波動」を掲げ12月16日から4日間、開催される。

#interbee2019

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