【CEATEC】ソニー、27型プロトタイプの超薄型有機ELテレビを参考展示

2008.11.12 UP

 ソニーは、2008年9月30日から10月4日まで開催されたCEATEC JAPAN 2008において、今年11月発売予定の9.9mmの薄さを実現した世界最薄液晶テレビブラビアZX1シリーズ、27型有機ELプロトタイプの参考展示に加えて、薄さ0.3mmのパネルを使った11型超薄型有機ELテレビを参考出展した。

■ 世界最薄・9.9mmのブラビアZX1
 ZX1シリーズでは、9.9mmの世界最薄で世界最軽量12.2kgを実現した40V型液晶テレビを今年の11月に発売する。壁掛けや壁寄せなどを想定している。また、ZX1シリーズでは、同梱のワイヤレスメディアレシーバーから本体に対して、 HD映像をワイヤレス伝送するBRAVIA 1080 WIRELESSを搭載し、このワイヤレス伝送技術で自由な室内レイアウトを実現している。フルハイビジョンの映像を、高品位かつリアルタイムに伝送※5することで、ハイビジョンのテレビ番組や映画、スポーツ、ゲームなどを、スマートに自由な室内レイアウトで楽しむことが可能である。(写真上)

■ 新開発の「DRC-MF v3」により映像のさらなる高精細を実現
 XR1シリーズ、X1シリーズには、ソニーの高画質エンジンの最高峰である新開発の「ブラビアエンジン2プロ」を搭載。この「ブラビアエンジン2プロ」の中核となるのがソニー独自の解像度創造技術“DRC”(デジタル・リアリティー・クリエーション)の「DRC-MF v3」。
 「DRC-MFv3」は、SD信号からHD信号までのすべての映像信号を、より高精細な映像につくり換える独自のアルゴリズム技術を基に、自然な立体感のある、ボヤケやにじみのないクリアな映像を再現できる。例えば、画像が動いたときに画面全体に出るちらつきやノイズの低減やインタレースのちらつきを低減でき、リアリティあふれる映像を堪能できる。また、ブルーレイディスクレコーダーやプレイステーション3(R)などからの1080プログレッシブ入力にも対応している。

■ 27型有機ELプロトタイプを参考出展
 展示ブースでは、薄さ0.3mmのパネルを使った11型超薄型有機ELテレビを参考出展。さらに、27型有機ELテレビのプロトタイプを出展した。ソニーでは、プラスティック上に有機薄膜トランジスタ(有機Thin Film Transistor)と有機EL素子を集積する技術を開発し、世界で初めて有機TFTによるフルカラー有機ELディスプレイの駆動に成功している。今回プラスティックフィルム上に形成した試作では、世界初のフルカラー表示、最高精細を達成している。(写真中)

その他、デジタル放送やブルーレイディスク(BD)ソフトなどのハイビジョン信号を14ビット相当の高い階調表現力を持った信号に変換して出力できる高画質回路「CREAS(クリアス)」を搭載した年末に発売予定のブルーレイディスクプレーヤーBDP-S5000ESなども展示していた。(写真下)

#interbee2019

  • Twetter
  • Facebook
  • Instagram
  • Youtube