【InterBEE2010】総務省ホワイトスペース推進会議 TBSテレビのエリア限定3D放送など、ホワイトスペース特区先行モデルを紹介

2010.11.17 UP

総務省ホワイトスペース推進会議ブースの様子
TBSテレビの3Dフルハイビジョンのエリア限定放送デモ

TBSテレビの3Dフルハイビジョンのエリア限定放送デモ

実証実験で利用した3Dフルハイビジョンカメラ Gemelos

実証実験で利用した3Dフルハイビジョンカメラ Gemelos

IP-SNF対応エリアワンセグOFDM送信機

IP-SNF対応エリアワンセグOFDM送信機

 総務省ホワイトスペース推進会議は、2010年11月17日から開催しているInterBEE2010において、実証実験を行っているホワイトスペース特区先行モデルを紹介している。総務省では、2015年までにホワイトスペース特区の全国展開を視野に入れている。


■ TBSテレビは、12セグメントを使った3Dのフルハイビジョン放送のデモを実施

 TBSテレビは同ブースにおいて、8月5日に赤坂サカスで行ったホワイトスペースを活用した12セグメントを使った3Dフルハイビジョン放送のエリア放送実証実験の機材を持ち込み、ブースでデモンストレーションしている。

 8月5日に実施した3D放送実験では、赤坂サカスでの実証実験では、東通産業のフルハイビジョン3Dカメラ「Gemelos 3D」を2台と通常のフルハイビジョンカメラ1台を使用し、引き映像に利用した通常のフルハイビジョンカメラの映像はビクター・JVCの業務用3Dイメージプロセッサ「IF-2D3D1」を使い3D化して、12セグを利用した3Dフルハイビジョンのエリア限定放送と3Dの右目用の映像をエリア限定ワンセグで放送を行った」とTBSテレビ 技術局 放送システムセンターの稲葉修二氏は説明した。

 ブースでも同様に、赤坂サカスでの実証実験で使用した3Dカメラ「Gemelos 3D」を使用し、12セグを利用した3Dフルハイビジョンのエリア限定放送と3Dの右目用の映像をエリア限定ワンセグで放送のデモを行っている。

 12セグメントを使った3D放送について稲葉修二氏は、「12セグメントでの3D放送は、帯域が狭いために、データ放送帯域を減らすなどの対応を行った。今後は、帯域の有効利用方法として、2D放送と3Dの右目/左目の差分を放送する新しい方式が必要で、現在仕様を検討中」と説明した。


■ エイビット ワイヤレスIPを利用したエリアワンセグ伝送実験を紹介

 エイビットは、岡山県笠岡市で実施したエリアワンセグ伝送実験を紹介した。実験では、同社が開発した配信サーバ「ACS-RT4000」を本島側に設置し、5.4GHz帯の無線LANを使って、島の南北に設置した2台のIP-SNF対応エリアワンセグOFDM送信機「ACS-4000」へIP伝送し、同一チャンネルにてエリアワンセグ放送を行った。

 このIP-SNF対応エリアワンセグOFDM送信機は、NHKアイテックと共同開発した装置で、その特徴は、配信システムとIP-SNF対応エリアワンセグOFDM送信機にGPS機能を搭載しており、このGPSで同期したSFN(Single Frequency Network)を構築している。エイビット プロダクト企画部マネージャーの平井 静宣氏は「単一周波数のみで、広域な放送エリアのサービスが可能であることを実証できたので、周波数の有効利用が可能」と説明した。また、本システムは、ケーブルテレビ事業者での利用を想定しているという。

TBSテレビの3Dフルハイビジョンのエリア限定放送デモ

TBSテレビの3Dフルハイビジョンのエリア限定放送デモ

実証実験で利用した3Dフルハイビジョンカメラ Gemelos

実証実験で利用した3Dフルハイビジョンカメラ Gemelos

IP-SNF対応エリアワンセグOFDM送信機

IP-SNF対応エリアワンセグOFDM送信機

#interbee2019

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