【NEWS】NTTぷらら ひかりTV利用者300万人へ ソーシャルVOD、スマホ連携も可能なトリプルチューナーを6月3日から発売 4K自主制作も発表

2013.5.8 UP

VOD映像のタイムラインに合わせてスタンプやコメントの投稿ができる「ソーシャルVOD(仮)」
板東浩二 代表取締役社長

板東浩二 代表取締役社長

スマートテレビ対応新チューナー「ST-3200」(上:正面、下:背面)

スマートテレビ対応新チューナー「ST-3200」(上:正面、下:背面)

テレビ向けクラウドゲーム

テレビ向けクラウドゲーム

4Kトライアル

4Kトライアル

 NTTぷららは2013年4月17日、同社が提供する「ひかりTV」の2013年度上期事業説明会を開催、Android 4.0を搭載したスマートテレビ対応新チューナー「ST-3200」を2013年6月3日より提供を開始すると発表した。利用料金は、初期費用が1,050円、レンタルの月額利用料が525円。さらに、国内初となるテレビ向けクラウドゲームサービス「ひかりTVゲーム」や「ひかりTVアプリ」、「ソーシャルVOD」の提供を開始する。

■ 会員数300万人を目指す
 2008年に開始した「ひかりTV」の会員数は、2012年3月末時点で245万人。5周年となる本年度末までに、300万人を目指す。NTTぷらら代表取締役社長の板東浩二氏は、光回線の伸びが純化する中会員数が伸びている要因について「リーズナブル料金設定による放送とVODの両方の映像サービスを提供している点と、85%の放送チャンネルがHD(ハイビジョン)化されているなどの高いHD化率」と説明した。また、「ショッピングや電子書籍、音楽配信、SNSとの連携などの新サービスや先進機能をどこよりも早く投入し、特にクラウドゲームについては、ゲームをあまりやらないお客様に対して気軽にゲームを楽しんでもらうことで、新しいユーザ層を開拓するということになればよいと思っている」と説明した。

■"従来の10倍の性能" Android 4.0搭載新チューナー
 NTTぷららが6月3日から提供を開始するAndroid 4.0搭載スマートテレビ対応新チューナー「ST-3200」は、住友電工ネットワークス株式会社製のSTBで、デュアルコア・ARM Cortex-A9 CPUを搭載したSTMicroelectronics社のデジタルAV用Soc「STiH415」を使用しており、「従来の約10倍のハードウェア性能」と板東浩二氏は説明した。さらに、チューナー本体にNFC(Near Field Communication)連携タグを搭載し、NFC機能搭載のスマートフォンをチューナーにかざすだけで、チューナーとスマートフォンを簡単に連携することが可能になったという。

 新チューナーには、トリプルチューナーが搭載されており、1チャンネル視聴+2チャンネル同時裏録画が可能だ。また、DLNA/DTCP-IP規格をサポートし、録画番組のBDレコーダへのダビング、スマートフォンおよびタブレット端末でテレビ番組を視聴(録画視聴、放送同時視聴)や録画持ち出し視聴が可能だ。

 この他、HDMI映像出力端子、光デジタル音声出力端子、USB 2系統(USB2.0規格)、SDメモリーカードスロット 1系統を具備し、HTML5ブラウザを搭載する。また、リモコンは感圧式センサー搭載し、従来の赤外線方式から無線方式を採用することで、リモコンの反応性が向上した。

■ テレビ向けクラウドゲームサービス「ひかりTVゲーム」、「ひかりTVアプリ」
 新チューナーの提供に併せて国内初のテレビ向けクラウドゲームサービス「ひかりTVゲーム」と「ひかりTVアプリ」を提供する。「ひかりTVゲーム」では、「プロ野球スピリッツ LIVING MANAGER」(KONAMI提供)や人生ゲーム(タカラトミー提供)をはじめ、スポーツゲームやパーティーゲームなど、約50タイトルのゲームを、月額525円で提供する。また、「ひかりTVアプリ」は、ひかりTVがセレクトしたテレビ対応のアプリで、子供向けアプリ「キッズルーム(仮)」や「きみはしんまいドライバー」、「radiko.jp for ひかりTV」など、約50タイトルを提供する。

■ ソーシャルVOD
 さらに、VODサービスでは、VOD映像のタイムラインに合わせてスタンプやコメントの投稿ができる「ソーシャルVOD(仮)」を提供する。ビデオを視聴中にそのシーンを見たときの感情をスタンプにより投稿が可能で、投稿したスタンプは再生時間に沿って表示される。また、コメントの投稿により視聴者と感情を共有することができる。

■ 4Kトライアルを計画
 この他、NTTぷららは新たな取り組みとして、これまで培ったIPアドレス放送やVODのノウハウ、NTT東西の広帯域、高品質な光回線を活かし、次世代コーデックであるHEVC/H.265による4K伝送トライアルを計画しているという。また、大田区の町工場が中心となって国産ボブスレーの開発を行う「下町ボブスレーネットワークプロジェクト推進委員会」に協賛し、4Kコンテンツの自主制作も実施する予定という。

■ 統合ライフエンターテイメントサービスへ
 最後に板東浩二氏は、「現在は、マルチデバイス対応と映像以外のゲームやアプリといったサービスの多様化を行っているが、これからはさらにビックデータを活用したサービス、ダイエットサポートなど人の生活に密着したようなサービスの展開を図っていき、最終的には新チューナーをエンジンにした「統合ライフエンターテイメントサービス」というコンセプトで新しいビジネスを展開したい」と抱負を語った。

板東浩二 代表取締役社長

板東浩二 代表取締役社長

スマートテレビ対応新チューナー「ST-3200」(上:正面、下:背面)

スマートテレビ対応新チューナー「ST-3200」(上:正面、下:背面)

テレビ向けクラウドゲーム

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4Kトライアル

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