【NEWS】韓国ケーブルテレビ協会 4K試験放送を前倒しで開始 事業活性化に639億円の投資 2014年後半には本放送へ
2013.7.21 UP
■HEVCを用いて4K試験放送を開始
韓国ケーブルテレビ放送協会(KCTA)は7月17日、次世代映像符号化技術のHEVCを適用した4K試験放送を開始したことを発表した。
ケーブルテレビ統括運営会社(MSO)のCJハロービジョン、C&M、t-broad、現代HCN、CMBは、LG電子からケーブル内蔵型4Kテレビ技術の提供を受けて専用チャンネルを開設し、同日から試験モデル地域にて一般家庭向けに試験放送を開始した。4K放送のケーブルテレビ試験放送は世界初。地上波放送のKBSが昨年から、CJハロービジョンが今年初めに試験放送を行ったが、一般家庭向けに常時実施したものではなかった。
■2015年からスケジュールを大幅に前倒し
KCTAは5月末に済州島で開かれた2013デジタルケーブルTVショー で、2014年上半期の試験放送に続き2015年から商用化に乗り出すロードマップを発表したが、4K早期活性化のためにスケジュールを大幅に前倒しした。このため、2015年に予定されていた商用化も、来年実現するとみられる。
KCTAは同日に、木洞放送会館でケーブル4K試験放送 "スイッチオン(Switch-On)"のイベントを開催した。この日のイベントでKCTAの梁輝夫(ヤン・フィブ)会長は、施設やコンテンツに7200億ウォン(約639億3,500万円)を投資する計画が込められた4K放送活性化のロードマップを発表した。
■2017年までに4Kインフラを構築 映画作品の放送への提供などコンテンツにも注力
ケーブル業界は、来年上半期に試験放送を拡大するためのコンテンツ需給、端末装置の開発とネットワークは、コア技術の研究開発などの分野に投資を行っていく。
まず、2017年までに6400億ウォンの設備投資を行って4K放送インフラを構築する方針だ。
コンテンツはまず、ドキュメンタリーと国内メジャー配給会社の4K映画を受給して放送商用化が進められ、2014年度からは映画、ドキュメンタリー、ドラマ、スポーツまで提供コンテンツを増やす予定という。