【ニュース】NHK、夏季オリンピックのライブストリーミング放送費は3800万円 視聴者からは高満足度の評価

2012.11.6 UP

NHKのオリンピック生中継サイト
利用者を対象にしたアンケート結果

利用者を対象にしたアンケート結果

 NHK編成局デジタルコンテンツセンターは11月5日、NHKが今年のロンドン夏季オリンピックにおいて、生中継で放送されない一部の競技をインターネットで生中継した際の総経費が3800万円であると発表した。
 内訳は、映像伝送関連がほぼ50%を占めており、中でも配信インフラコスト(CDN配信費用)が1200万円となった。視聴者数が増えれば帯域負荷が大きくなり、CDN配信コストも増える仕組みだ。 
 NHKは、2010年2月12日〜28日に開催したバンクーバー冬季オリンピックでもライブストリーミングを実施したが、今回はその3倍規模となった。20競技を913時間でストリーミング放送を行い、2613万8061件のアクセス数を得たという。  
 また今回はCDN配信方式(800kbps)に加えて、NHK技研が開発したP2P方式で1.5Mbpsでの高画質による配信実験を行っている。P2Pでは、30万以上のアクセス数という結果になった。
 NHKは本格的なネット生中継(ライブストリーミング)を今年の夏季オリンピックで実施するため、総務省へ業務申請許可(6月13日に認可)を得て準備を進めていた。 
 また放送通信連携サービス(Hybridcast:ハイブリッドキャスト)の早期実施を目指して、テレビとタブレット端末が連携するアプリを開発し、実証実験を会期中に行っている。 実証実験はスーパーハイビジョンパブリックビューイング会場(ベルサール秋葉)で展示された。
 NHKのオリンピック特設サイトには、3億3,900万以上のアクセスが集まり、アンケートに答えた利用者の6割がライブストリーミング配信を視聴したと回答している。また今後の利用についても「ぜひ利用したい」「利用したい」と回答した割合が69%になった。http://www3.nhk.or.jp/pr/keiei/shiryou/kaichou/2012/09/001.pdf
 技術的知見については、NHK放送技術研究所の公式サイト(http://www.nhk.or.jp/strl/)などで追って発表する予定。

利用者を対象にしたアンケート結果

利用者を対象にしたアンケート結果

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