【Inter BEE 2014】PFU NHK-MTブースと8K/60pの非圧縮ライブ伝送や JPEG2000による4K/60p伝送デモなど最先端映像伝送を実演

2015.1.16 UP

PFUブースのパネルにNHK-MTからの8K映像がライブ中継された

PFUブースのパネルにNHK-MTからの8K映像がライブ中継された

QG70を4台設置した

QG70を4台設置した

PFUブースでは、さまざまな伝送技術が披露された

PFUブースでは、さまざまな伝送技術が披露された

 PFUはInter BEE 2014の自社ブースにおいて、自社開発の非圧縮映像伝送装置「QoolTornado QG70」を用いた8K/60pの非圧縮ライブ伝送、4K/30pの双方向非圧縮IP伝送のデモと、 参考出展によるJPEG2000符号化による4K/60pを900Mbpsで伝送するデモを実施した。

■国際会議場から8K/60pカメラ映像を"生中継"
 8K/60pの非圧縮ライブ伝送では、NHKメディアテクノロジー(NHK-MT)の「創立30周年記念技術展」の会場となる国際会議場コンベンションホールに設置した8Kカメラから8K/60p非圧縮映像によるIPライブ中継を実施した。カメラからの8Kビデオ信号を4台の「QG70」で筐体間同期を行い、NHK-MTブースとPFUブースへマルチキャスト伝送を行った。PFUブースへは、1芯の光ケーブルでWDM(波長分割多重通信)を使った伝送を行った。各ブースに設置した4台の「QG70」を介して8Kモニターで表示。
 PFUのブースでは、アストロデザイン製のコンバーターを介して、横2540mm×高さ1442mmの4面マルチ液晶ディスプレイに表示した。

■ストロベリーメディアアーツブースとも4K非圧縮IP伝送実施
 PFUの放送映像ビジネス部長の吉田茂氏は「国際会議場のNHK-MTブース以外に、大型映像メーカーのストロベリーメディアアーツのブースに置かれた4K液晶モニターにも映像を伝送し双方向のデモを行った。こちらは8Kではなく4K非圧縮IP伝送を行った。このように各拠点と高画質のIP非圧縮伝送を行うことで今後の開発に生かしていきたい」と話した。
 放送ビジネス部担当部長の田中篤史氏は「現実世界に肉薄する臨場感ある8K映像を非圧縮でリアルタイムにIP伝送する機器として当社製の伝送装置QG70を利用した。3日間のデモ期間中ほぼトラブルなく実施され、8K非圧縮のIP伝送が現実的なものになったことが立証された」という。
 吉田氏は「QG70を導入すれば、たとえば各系列放送局間、 放送局に連携するポストプロダクションなどの各拠点から超高精細映像をリアルタイムにIP伝送し、遠隔地のスタジオ、またはフィールドからの映像伝送、素材プレビューをすることが可能になる。また、イベント会場や医療機関など、分野を問わずにリアルタイムに迫力のあるライブ映像を届けることができる。インタービーのデモでは8Kや4Kの伝送を行ったが、もちろん通常のHD放送でも十分利用可能な機器として提案している」と話していた。

(※2014年11月19日〜21日、幕張メッセで開催したInter BEE 2014の出展内容のレポートです)

PFUブースのパネルにNHK-MTからの8K映像がライブ中継された

PFUブースのパネルにNHK-MTからの8K映像がライブ中継された

QG70を4台設置した

QG70を4台設置した

PFUブースでは、さまざまな伝送技術が披露された

PFUブースでは、さまざまな伝送技術が披露された

#interbee2019

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