【NEWS】ヴィレッジアイランド 4K 60pの光伝送で非圧縮、ゼロ遅延、ゼロジッターを実現 ノルウェー社製「BarnOne」による実験に成功

2013.12.10 UP

伝送実験の模式図

伝送実験の模式図

BarnOneシリーズの「BarnOne BTF1-01」

BarnOneシリーズの「BarnOne BTF1-01」

 ヴィレッジアイランドは12月9日、CWDM光多重伝送装置「BarnOne」を用いて、遅延ゼロ、ジッタフリーで非圧縮4K60p映像(10ビット4:2:2)をWDMSMファイバー1本で伝送実験を実施し、成功したと発表した。「BarnOne」は、同社が日本総代理店をしているノルウェー、Barnfind社の製品。

■4K 60pの伝送で非圧縮、ゼロ遅延、ゼロジッターを実現
 今回の試験では、ヴィレッジアイランドの4Kプレーヤー「VillageSTUDIO4K」から非圧縮の4K信号を4系統の3G-SDIでBarnOneに入力し、圧縮せずに東芝製の4K60pモニターにゼロ遅延で伝送させた。
 「BarnOne」は、多種多様なフォーマットやインタフェースの信号伝送に対応している。今回は、新たに4系統の3G-SDIリンクを同期して送れることが確認された。
 BarnFind社は、ノルウェーに本社を置く光多重伝送機器メーカー。2012年に設立された。マルチフォーマット光多重伝送装置「BarnOne」は同社のフラグシップモデル。1U筐体でありながら他社装置の3U~6Uと同等の機能を備える。省スペースで、コストパフォーマンスの高いユニバーサルなSFPにも対応。多種多様のインタフェースに対応しており、既設のインフラ設備の入れ替えなども障壁が少ない。


■「4K 50p/60pが世界のトレンドに」
 今回の実験のねらいと、成功の意義について、ヴィレッジアイランドの代表取締役社長、ヴァン・ドルプ・ミカエル氏は次のように説明する。
 「現在まで、多くのヘッドエンドが4K30pの装置ベースのシステムとなっていますが、世界市場は既に50p/60pに移行しつつあり、我々のお客様も圧縮による画質劣化や不必要に発生する遅延にとても敏感です。Barnfind社の伝送ソリューションを使えばベースバンド素材そのままをダイレクトに、かつ遅延なく伝送でき、4K放送に向けた準備している放送事業者様にとても価値の高く意味のある成功だと喜んでいます」
 「複数のSDI信号を同期させる際、信号間にジッターがないことが必須条件です。Barnfind社は、高精度なオーバークロッキング・テクノロジーとゼロ遅延/ゼロジッタ・アーキテクチャを持っており、伝送によりSDI信号の同期が崩れることはありません」

伝送実験の模式図

伝送実験の模式図

BarnOneシリーズの「BarnOne BTF1-01」

BarnOneシリーズの「BarnOne BTF1-01」

#interbee2019

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