【NEWS】NTT R&Dフォーラムを開催 三浦社長が基調講演 コンバージェンスにおけるICTの重要性を強調

2012.2.17 UP

基調講演に登壇した三浦社長

 日本電信電話(NTT)は、2月16、17日の二日間、東京・三鷹にあるNTT武蔵野研究開発センタにおいて、同社の技術開発を紹介する「NTT R&Dフォーラム2012」を開催した。
 基調講演、特別講演、パネルディスカッションなどのセッションと、45件に及ぶ、同社の技術開発展示が研究所内に展示スペースを設けて開催された。
 初日の基調講演では、NTTの三浦惺代表取締役社長により「コンバージェンスの時代」と題した講演が行われた。
 三浦氏はまず、東日本大震災による通信インフラの被害状況とその後の復旧や被災者への支援の取り組みなどを紹介した。続いて、新たなトレンドを象徴するキーワードとして「コンバージェンスの進展」をあげた。
 コンバージェンスとは、収斂、収束といった意味。三浦氏は、ICT(情報通信技術)が、産業界において、「他の産業を進化、発展させる『促進剤』であり、また同時に別々の産業同士を結びつける『触媒』の役割をしている」と指摘。「さまざまな産業の製品、ビジネスがICTを媒介にして融合・収束する」と述べ、ICTの役割の重要性を強調した。
 その例として自動車産業と、スマートハウス、充電インフラネットワーク、テレマティクスなどの事例を紹介した。こうしたコンバージェンスが、医療、教育・研究、農業、行政、交通などさまざまな領域で進んでいくことを「コンバージェンスの進展」であると述べた。
 三浦氏は最後に、ICTにおける最先端の基礎研究、要素技術の研究こそが、コンバージェンスを進展させ、新たな産業の創出や経済成長、社会的課題の解決に欠かせないものと位置づけた。
 最後に、人材面のコンバージェンスを含めた「変革・イノベーション」、事業化スピードの加速や顧客のニーズを早い段階で取り組む「スピードアップ」、リバース・イノベーションを含む「グローバル化」の3つを「さらなるR&D(研究・開発)の発展へ向けたキーワード」として掲げ、講演を終えた。

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