【InterBEE2012】NTTエレクトロニクス MPEG-DASHに対応したトランスコーダ「HVX500シリーズ」やAVC/H.264 IPエンコーダ/デコーダ「MV5000シリーズ」出展

2012.11.14 UP

HVX500を使ったHLSとMPEG-DASH配信デモの様子
MPEG-DASHに対応したトランスコーダ「HVX500」

MPEG-DASHに対応したトランスコーダ「HVX500」

AVC/H.264 IPエンコーダ/デコーダ「MVE5000/MVD5000」のデモの様子

AVC/H.264 IPエンコーダ/デコーダ「MVE5000/MVD5000」のデモの様子

AVC/H.264 IPエンコーダ/デコーダ「MVE5000/MVD5000」

AVC/H.264 IPエンコーダ/デコーダ「MVE5000/MVD5000」

NTTグループブースの様子

NTTグループブースの様子

 NTTエレクトロニクスは、NTTブース(映像・放送関連機材部門、#6401)において、新たにMPEG-DASH機能を追加した高機能メディアトランスコーダ「HVX500シリーズ」や高画質・低遅延なHD映像のIP伝送対応AVC/H.264 IPエンコーダ/デコーダ「MV5000シリーズ」を出展している。MV5000シリーズは昨日(11月13日)に発表された製品だ。

■ MPEG-DASHとHLSによるマルチスクリーン向け映像配信デモ
 マルチプラットフォーム対応高機能メディアトランスコーダ「HVX500シリーズ」は、1つの入力映像ソースをさまざまな再生機器に最適なビデオ・プロファイルにリアルタイムに変換し、マルチプラットフォーム、マルチビットレートで配信することができる。
 入力インタフェースは、MPEG-2 TS Over IP(RTP/UPD)、HD-SDI/SD-SDI、RTMP。入力フォーマットはMPEG-2 TS、QuickTime、AVI、Flash Video(FLV/f4v)。サポートするエンコードフォーマットは、ビデオがH.264、MPEG-4、WMV、オーディオがAAC(LC、HEv1/2)。MPEG-1 LayerⅡ、WMA。ストリーム出力フォーマットは、TS Over IP、RTP/UDP、RTP/RTSP、Apple HLS、Adobe Dynamic Streaming RTMP、Microsoft Smooth Streaming。
 NTTエレクトロニクスでは、HVX500において、広く普及した従来のHTTPベースのストリーミング方式に加え、新たにMPEG-DASHの対応を予定しており、今回ブースでは、Apple HLS(HTTP Live Streaming)のマルチビットレート配信とMPEG-DASHを使った映像配信のデモを行っている。デモの構成は、横浜の事業所に設置しているHVX500からNTTコミュニケーションズのクラウド(クラウドN)へ、Apple HLS(HTTP Live Streaming)のマルチビットレート配信とISOフォーマット(MPEG-4)のMPEG-DASH配信し、会場のiPadでHLS配信された映像を、MPEG-DASHで配信された映像をSTBで表示するデモ、会場からHVX500からクラウドNにへApple HLS配信しiPadで表示するデモを行っている。

 「MPEG-DASHについては、普及を目的に設立された国際団体「MPEG-DASHプロモーターズ・グループ」に加入し、現在サービスで利用するためのプロファイル策定を行っている。このプロファイルが正式に策定された場合は、そのプロファイルをサポートしていく予定」とデジタル映像事業本部マルチメディア事業部事業企画部プロダクトSE第二営業部長の丹羽博幸氏は説明した。また、HVX500シリーズについては、「既にNTTグループ会社でサービスに、コンテンツプロバイダーではトランスコードにHVX500を利用していただいている」と説明した。

■ リアルタイムのTS映像監視に対応
 また、ブースでは、HVX500と同社ITU-T Rec. J.247AnnexA準拠 映像品質客観評価ソフトウェア「QE1000」を組み合わせた映像品質監視ソリューションのデモを行っている。会場のHVX500の入力段と出力段のTS映像をリアルタイムに監視するデモも見ることができる。デジタル映像事業本部第一製品事業部製品企画部次長の遠藤真氏は、「今までは映像ファイルベースの監視だったが、今回TSをリアルタイムに監視できるようにした」と説明した。

■ 高画質・低遅延でコンパクトになったAVC/H.264 IPエンコーダ/デコーダ「MV5000シリーズ」を初出展
 この他NTTエレクトロニクスでは、自社開発の高画質ワンチップLSIを搭載し、安価で小型・軽量・低遅延なエンコーダ/デコーダを実現したAVC/H.264 IPエンコーダ/デコーダ 「MVE5000/MVD5000」を国内初出展している。本「MV5000シリーズ」は、2013年1月から発売予定だ。
 映像入力インタフェースはHD/SD-SDI、HDMI、アナログコンポジット(オプション)。音声入出力はSDI embedded Audio、HDMI embedded Audioとアナログ(オプション)。ストリーム入出力は100Base-TX/1000Base-T)。また、監視カメラや天気カメラ用途を考慮して、「遠隔操作用のインタフェースとして、コントロール信号をスルーイン/アウトするRS-232Cを用意した(同氏)」という。遅延については、「300msecと800msecを選択でき、来年には100msecをサポートする予定(同氏)」と説明した。また、「MV5000シリーズ」では、「文字をオンスクリーンに表示する機能も搭載している(同氏)」という。
 なお。MV5000シリーズは、「アナログ版、ASI版を用意しており、幅広い映像・音声入出力に対応するとともに、IPストリーム(ユニキャスト/マルチキャスト)を2本同時出力することができる」(同氏)と説明した。

MPEG-DASHに対応したトランスコーダ「HVX500」

MPEG-DASHに対応したトランスコーダ「HVX500」

AVC/H.264 IPエンコーダ/デコーダ「MVE5000/MVD5000」のデモの様子

AVC/H.264 IPエンコーダ/デコーダ「MVE5000/MVD5000」のデモの様子

AVC/H.264 IPエンコーダ/デコーダ「MVE5000/MVD5000」

AVC/H.264 IPエンコーダ/デコーダ「MVE5000/MVD5000」

NTTグループブースの様子

NTTグループブースの様子

#interbee2019

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