【InterBEE 2012】三菱化学メディア 長期保存に対応した100GB BD-R「BDXL」を出展 室温25℃・相対湿度50%で50年を超えてもデータ再生可能

2012.10.25 UP

光ディスクの長期保存性を示した図

 三菱化学メディア( 映像・放送関連機材部門 #5205)は、同社がさきごろ発表したばかりの業務用アーカイブディスク100GB BD-R 「BDXL」を出展する。公文書、行政文書、図書館や企業のデータ保管など、10年以上の長期保存を想定した業務用途の長期保存用追記型ブルーレイディスク。光ディスク アーカイブ事業のアライアンスグループであるオプティカル・アーカイブ・グループ(OPARG)の基準に則している。
 専用ドライブシステムとして、パイオニアの業務用BDドライブ「BDR-PR1M」「BDR-PR1MA」に記録特性を合わせている。
 長期保存性に影響する最重要要因の一つが、初期の 記録信号特性です。
 業務用アーカイブディスクに記録特性を合わせ込んだ専用ドライブで高い品質で書き込みをすることで、初期状態での記録品質を保証することができる。また、工場出荷時の製品管理を厳密に行い、RSERとバーストエラーを通常品より厳しい基準で管理している。これにより、データ再生不良が発生する確率を極限まで低減しているという。
 Arrhenius(アレニウス)法に基づく加速試験で、室温25℃・相対湿度50%の環境で50年を超えてもデータが再生できる寿命推定結果になった。さらに、水中や5%程度の塩水に浸した場合や、高温高湿(80℃/80%RH)、低温(-40℃)状態におかれてもデータを再生することができるという実験結果を得ているという。
 三菱化学メディアは記録型光ディスクにおいて、20年以上の技術蓄積を持つ。同社では、「光ディスクは保管に電力を使う必要がなく低コストで環境負荷が少ないこと、追記型は真性のライトワンス媒体であるためデータ改ざんが原則的に不可能」なことから、「長期保存に適した媒体」であるという。今回の業務用アーカイブディスクは、この光ディスクの長期保存に適した特性を最大限に発揮できるよう設計している。

【InterBEE 2012】
Inter BEEは、国内外のトップレベルの放送機器、映像機器、音響機器、照明機器、IPTV、Mobile TV、クロスメディア、周辺アプリケーションやソリューションが一堂に会する「音と映像と通信のプロフェッショナル展」です。クリエイティブ、メディアビジネスの最新動向を知る機会として、メディアに携わるあらゆる方々に関連した展示会です。
11月14日(水)〜16日(金) 幕張メッセで開催します(入場無料)。

#interbee2019

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