【Inter BEE 2013】静科 機械音の遮音技術を応用した音響調整パネルを国内初出展 ハニカム構造+独自開発の新素材発泡樹脂で高い吸音効果 米NYのAES展で大好評

2013.11.20 UP

静科のブース

静科のブース

 静科は、Inter BEE 2013において、コンパクトな音響空間を容易に構築できる音響調整パネル「SHIZUKA stillness panel」(上写真)を展示した。これは同社が手がけてきた工場・機械音の遮音対策製品の技術を応用し、世界で活躍するエンジニアやミュージシャンの意見を集約して実現したもの。パネルを組み合わせることで、室内の一部に遮音性に優れた音響空間を低コストで構築できる。
 期間中、ブースではSHIZUKA stillness panelを使った体感ボックスを設置。内部の吸音性能、遮音性能を実際に体感できる。

■ハニカム構造に新素材の発泡樹脂を充填し、高い吸音効果を実現
 SHIZUKA stillness panelはハニカム構造のパネルに新素材の発泡樹脂を充填したもの。この発泡樹脂は同社が独自に開発したもので、最新輸送機の防音技術にも使われている。微細な気泡により音を熱エネルギーに変換することで、高い吸音効果を発揮する。
 また吸音面は耐腐食・錆で耐久性があり、開口率40%以上の高純度アルミ繊維材で広周波数帯の吸音を実現する。背面板(遮音板)は軽量で切断加工にも対応。耐腐食・錆に強く、屋外での使用も可能だ。
 基本モデルはサイズ1,000×1,000×33mm、重さ8kg/㎡で、持ち運びにも便利。薄型軽量での高い吸音性能、質量則を超えた遮音性能を実現している。
 実際、基本モデルのタイプAでJIS A 1416に準じた音響透過損失の試験を行ったところ、1/3オクターブバンド中心周波数500Hzでの音響透過損失は25.4dBを記録し、高い遮音性能を示した。「パネルを組み合わせることで、手軽かつ低コストで吸音性能、遮音性能に優れた音響空間を作れる」(説明員)という。

■AESではレコーディング関係者らが高い関心を示す
 今年10月にはニューヨークで開催された「AES」に出展。今回の展示と同じように体感ボックスを設置したところ、レコーディング関係者らが高い関心を示したという。国内発売は今年11月より。今回の展示が国内初披露となる。価格は1㎡あたり8万円。
 用途としては増設工事が難しい場所でのレコーディングブースの設置、音楽ホールへの利用などを想定している。「地方の放送局などが関心を寄せている」(説明員)という。

本社:〒242-0018 神奈川県大和市深見西4-6-24
URL:http://www.hitori-shizuka.jp/

静科のブース

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#interbee2019

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