【NEWS】ブラックマジックデザイン　上海メディアグループ傘下のポストプロダクションにDaVinci ResolveとCompact Videohubを導入

■中国の人気番組の制作環境構築に起用

　ブラックマジックデザインは２月27日、中国・上海のポストプロダクションスタジオMotion Magicに同社のカラーコレクションシステム「DaVinci Resolve」１式と、 40x40系統の ルーター「Compact Videohub」2式を導入したと発表した。
　今回の導入は、中国の人気テレビ番組「China’s Got Talent」（スーザン・ボイルを輩出した英国のテレビ番組「Britain's Got Talent」の中国版）専用のポストプロダクションを行うため、既存のスタジオを改築し、新たに２製品を導入したフルHDプロダクション・ワークフローを構築した。

　Motion Magicは、中国最大の民間メディア複合企業、上海メディアグループ（SMG）傘下のポストプロダクション。同番組の放映開始当初から携わっており、トップクラスのエディター、グラフィックデザイナー、カラリスト、システムデザイナーなどからなるプロジェクトチームを結成している。
　

■低価格でありながら優れた機能を評価

　Motion Magicのシステム部門監督 Rick Lee氏は、今回の製品導入のねらいについて、次のように説明する。
　「 DaVinci Resolveは低価格ですが、優れた機能を搭載しており、非常に高性能です。幅広いサードパーティのハードウェア・コンポーネントと互換性のあるオープンアーキテクチャを使用していますが、これはテレビ番組のカラーグレーディングに不可欠です。リアルタイム性と Power Mastering機能により、編集時間を大幅に短縮することができたのです。また、ノイズリダクション機能により、必要/不必要な情報を目立たせることなく、簡単にノイズを除去することができました」
　Motion Magicでは、同番組以外でも劇場映画やドキュメンタリーのカラーコレクションで、Resolveを使用しているという。
　　
　Compact Videohubルーターは、従来使用していたマニュアルパッチングボードの代替として導入している。「ビデオルーターは、マシンルームの心臓部であり、最も高い信頼性が必要とされます。Blackmagic DesignのCompact Videohubは、低価格ですが非常に信頼性が高いです。マニュアルパッチングが必要なく、Apple iPadやコンピューターから簡単にスイッチングコントロールが可能なため、ケーブルの損傷や信号妨害がなくなり、利便性が飛躍的に向上しました」

　Motion Magicは上海メディアグループ（SMG）傘下の Toonmax Transm issionの子会社。映画/ビデオプロダクション向けのポストプロダクションとして、最先端の機器を積極的に導入し、経験豊富なアーティストが多数在籍している。