【After NAB Show 2016】EIZO NAB Show 2016で展示したHDRモニターを参考展示 PQガンマで作成した映像をデモ HLG規格にも対応へ

2016.5.23 UP

開発中のHDR対応モニタ

開発中のHDR対応モニタ

 EIZOは、5月19日(木)、20日(金)に東京・秋葉原のUDXにて開催したAfter NAB Show Tokyo 2016のTooブースにおいて、4K対応モニター「ColorEdge CG318-4K」とNAB Show 2016で展示した現在開発中のHDRモニターを参考出展した。

■ 放送規格のRec.709、EBU、SMPTE-Cを100%カバー
 「ColorEdge CG318-4K」は31.1型DCI(Digital Cinema Initiative) 4K ColoeRdgeモニター。入力インタフェースは、ケーブル1本でDCI 4K/60pの表示が可能なDisplayPort 1.2 ×2系統と、4K/30pまで対応したHDMI×2系統を搭載し、HDMI入力はI/P変換に対応する。デジタルシネマに用いられる規格であるDI-P3をほぼ忠実に再現し、放送規格のRec.709、EBU、SMPTE-Cを100%カバー。Adobe RGBも99%カバーしているという。
 各モードは全面スイッチで簡単に切り替えることが可能。また、Rec.709については、「Rec.709色域外警告」機能を搭載した。この機能は、IMAGICAが開発した3D-LUTデータを液晶モニターに組み込むことで、Rec.2020色域の映像の中でRec.709色域では再現できない色をグレイで警告、もしくはRec.709の色域内に収まるように変換して表示する。この他、キャリブレーションセンサーを内蔵しており、センサーが自動で定期的にキャリブレーションする。

■ PQ方式以外にHLG規格にも対応
 EIZOは、InterBEE 2015やNAB Show 2016でも展示した開発中のHDRモニターを展示した。ブースでは、PQガンマで作成した映像を表示し、明るい部分の白とびや暗い部分の黒つぶれがなく、リアルで自然なHDR画質をアピールした。
 HDR-TV映像方式は、PQ(Perceptual Quantizer)方式(SMPTE ST 2084)と日本の放送規格であるHLG(Hybrid Log Gamma)方式(ARIB STD-B67)がある。なお、HLG方式は英国BBCとNHKが中心となって開発した規格で、ARIBでSTD-B67として規格化され、ITU-Rでも標準化が行われている。
 参考展示した製品について「HLGはITU-Rでまだ標準化作業中であるため、ITU-Rで勧告化されるのを待っている状態。HLGが勧告化後に出荷になる予定」と話した。

開発中のHDR対応モニタ

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#interbee2019

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