【CEATEC 2012】NHK データ放送から直接ダイジェスト動画を視聴するサービスを提案

2012.10.24 UP

NHKブースの様子
データ放送を使ったダイジェスト動画視聴の画面

データ放送を使ったダイジェスト動画視聴の画面

NHKネットクラブのスタンプラリーのデータ放送画面

NHKネットクラブのスタンプラリーのデータ放送画面

 NHKは幕張メッセで開催中のCEATEC JAPAN 2012において、『新しい放送サービスが変えるライフスタイル 〜テレビはまだまだ面白くなる〜』をテーマに、ネット対応テレビでの放送通信連携サービスを紹介紹介している。

■ データ放送を活用したテレビのスマート化に向けたサービスを検討中
 NHKブースの入り口近くでは、デジタルテレビにインターネットをつなぐとこで、NHKが提供するデータ放送やNHKオンライン、NHKオンデマンドなどをもっと楽しくする放送通信連携サービスを紹している。具体的には、今年の夏のロンドンオリンピックからサービスを提供ししている「タイプ2」と呼ばれる新しいデータ放送サービスで、データ放送からスポーツのダイジェスト動画やドラマの番組予告動画などのダイジェスト動画を、通信を利用して直接呼出し視聴し、視聴終了後に放送番組へ戻ることができる放送と通信のシームレスなサービスを紹介している。
 ブースでは、サッカーを見ている時にリモコンの"d"ボタンを押すと、前半ダイジェストやゴールシーンなどのダイジェスト動画へ誘導するボタンを映像のオーバーレイ表示させ、見たいダイジェストを選択すると、ネットワーク回線を介して、アクトビラのVOD(ビデオ・オンデマンド)サーバ(NHKオンデマンド)から、ダイジェスト動画を再生、動画の再生が終了すると放送中の画面へ戻るというデモンストレーションを行っている。
 NHK放送技術局クロスメディア部の山田岳史氏は、放送とVODの組み合わせによるサービスについて、「放送番組を見てほしいという気持ちもあり、現状では番組が終了するまで、見せることができないなど、VODコンテンツとの連携、つまり見せ方が難しい」という。しかし、「番組構成の中で、例えばサッカーの場合はハーフタイム中に前半ダイジェストや前半のゴールシーンダイジェストなどを見られるようにするとか、ドラマが始まる前に前回のダイジェストや予告を見てもらうことで、ユーザを誘導することができる」と説明した。
 NHKでは先週放送した日本女子オープンゴルフ選手権でも同サービスを提供しており、「テレビのスマート化に向けて、NHKが権利を持っているスポーツやドラマなどと連携させたサービス提供方法を研究・検討していきたい(同氏)」と説明した。

■ NHKネットクラブと連携したポイントサービスやスタンプラリーを提供中
 NHKネットクラブ会員向けデータ放送サービスとして、「BSドラマイル」と「スタンプラリー」を提供している。「BSドラマイル」は、BSプレミアで放送しているドラマを視聴するとマイルが貯まるサービス。また「スタンプラリー」も同様に番組と連動したデータ放送画面からスタンプラリーのボタンを押すと、スタンプが貯まるサービスだ。なお、サービスを利用するためにはデジタルテレビにインターネット回線を接続する必要があり、またNHKネットクラブの会員になる必要がある。
 NHKネットクラブへの会員登録は、PCやスマートフォンを利用する必要があるが、「12月頃にはデジタルテレビからでも登録できるように検討中(説明員)」という。

データ放送を使ったダイジェスト動画視聴の画面

データ放送を使ったダイジェスト動画視聴の画面

NHKネットクラブのスタンプラリーのデータ放送画面

NHKネットクラブのスタンプラリーのデータ放送画面

#interbee2019

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