【NEWS】英4K Londonが、リーダー電子のデジタルシネマ露出測定器「LV5330」「LV5380」を導入 独自技術「シネライト」「シネゾーン」による簡易で正確な測定を評価

2012.12.20 UP

シネライトの測定画面
シネゾーンの測定画面

シネゾーンの測定画面

LV5380

LV5380

LV5330

LV5330

4K Londonのウェブサイト

4K Londonのウェブサイト

 リーダー電子の米国法人であるLeader Instruments Corporationは12月14日、同社のマルチSDIモニター、「LV5330」「LV5380」を、英国のデジタルシネマ技術会社 4K Londonに納入したと発表した。英国の販売代理店 Thameside TV社が販売した。
 4K Londonは、映画制作会社にデジタル技術や機材を提供する会社。同社では、すでに2011年半ばにLV5330を導入しており、パナビジョンやARRI Alexa/Codex、Red Epic、Sony F-65などのデジタルシネマカメラによる撮影で「非常に効果的だった」(4K London ワークフロースーパーバイザーのトリスタン・ヘイ氏)という。
 ヘイ氏はLV5330とLV5380に搭載されている「シネライト」「シネゾーン」の機能を「相対的露出表示を直感的に見ることができる」と評価している。
 ヘイ氏はまた、「LV5330とLV5380によって、オンセットにおける正確で効果的な色管理・品質管理が可能になっている。使い勝手が同じである点も両モデルを使う点で重要。現場のクルーが、どちらかを覚えておけば、片方の機材も使える」という。
 「弊社では、LV5330とLV5380を、デジタルメディア・バックアップや長期間保存アーカイブのスポット・チェックにも使用している」(ヘイ氏)
 4K London (www.4klondon.com) は、デジタル映像の技術会社。立体映画の制作を含めた、高度な映像制作の経験を持つ。同社の専属スーパバイザーは、プロジェクトの技術要件を明文化しDIチームとともに、最適なワークフローを構築する。撮影から編集にいたるまでの、データの処理工程のすべてにおいて、DIチームのサポート、助言を行う。また、撮影から現場の映像品質管理、データ変換処理に関する機材の貸し出し・運用サポート、なども行う。

■2点間の露出差を測るシネライト、画面全体のシネゾーン 
 シネライト、シネゾーンは、リーダー電子が独自開発した、デジタル撮影用の測定・監視機能。フィルムより狭いデジタル信号の映像ダイナミックレンジでは、白とび、黒とびを防ぐため、ビデオレベルが0~700mV(0%~100%)以内に収まるように精度の高いビデオレベル監視が重要になる。撮影現場で露出計と同じ機能を持ちながら、正確かつ簡単に撮影状態のビデオレベルを監視する機能として開発した。
 シネライトは、撮影記録される画面の2点間の露出差やビデオレベルの絶対値を測定する機能。スポット相対露出表示とスポットビデオレベル表示を併せ持った機能で、 リーダー電子の特許技術。ピンポイントのレベルを正確に知りたいときなどに使用する。
 シネゾーンは、波形モニターのピクチャー表示状態で、画面の輝度レベルに応じた色を 付ける機能。画面全体で必要な 明るさの表現がなされているか一見してわかる。
 シネライトは、波形モニターのピクチャー表示画面上で、画面内の特定場所の明るさ(輝度、RGBレベル)を数値で測定できる。撮影カメラのSDI出力信号を直接に測定することで、測定値が正確である点が特徴。ピクチャー表示画面上で、測定したい箇所にカーソルを移動すれば、その箇所のビデオレベル(輝度またはRGBレベル)が測れるため、未経験者でも直感的に使える。
 シネゾーンは、ピクチャー表示で輝度成分の強弱を色で着色して、画面全体の明るさ(輝度)の状態を判断できる。カメラで撮影している映像を見ながら映像全体のビデオレベルを監視できるため、失敗のない撮影ができる。撮影カメラのSDI出力信号を使って、輝度レベルの強弱を0.1%精度で測定できる。輝度レベルに応じて青色0%から赤色100%に着色して、映像の輝度分布状態を一度にかつ全体を正確に判断できる。
 特に照明の暗いシーンを正しく撮影したか確認するのに効果的。ピクチャー表示画面上で、照明の各光源が被写体に対してどういう効果になっているかを、簡単にリアルタイム確認できる。
 シネライト、シネゾーンの使用により、撮影現場で一番作業時間のかかるライティングの設定時間を短縮できるため、今までより費用削減が図れるという。
http://www.leader.co.jp/product/faq_02.html

■小型・軽量マルチ波形モニター LV5330
 LV5330は、SDI信号用の小型、軽量のマルチ波形モニター。映像表現のために、ピクチャー表示画面で明るさを測定するシネライト表示、シネゾーン表示の新しい機能を装備。ピクチャー表示、ウエーブフォームモニター、ベクトルスコープ、オーディオレベル計、エラー検出、解析機能も搭載し、高精度な測定や監視が可能。

■8.4インチTFT液晶を採用したマルチSDIモニター LV5380
 LV 5380は、高精度、高品位のビデオ信号波形表示やベクトル表示機能を持ったマルチSDIモニター。表示部分には、色再現性の高い8.4インチTFT液晶を採用し、高品質なピクチャー表示を実現している。
 エンベデッドオーディオのリサージュ表示やレベル計表示など音声信号に関する表示機能を持つほか、2つのSDI信号の同時表示やUSBメモリーに保存可能なスクリーンキャプチャ、ガマットエラーのピクチャー表示など多彩な機能も装備している。

シネゾーンの測定画面

シネゾーンの測定画面

LV5380

LV5380

LV5330

LV5330

4K Londonのウェブサイト

4K Londonのウェブサイト

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