【NEWS】ARRI、4K HDR対応ラージフォーマットカメラシステムを発表 ラージセンサー対応の新たなレンズマウント「LPLレンズマウント」サードパーティにもライセンスへ

2018.2.8 UP

ALEXA LFカメラ

ALEXA LFカメラ

ARRIシグネチャープライムレンズ

ARRIシグネチャープライムレンズ

 ARRIは2月2日、ラージフォーマットカメラシステムを発表した。4K解像度を持つラージフォーマットALEXAセンサーをベースに、ALEXA LFカメラ、ARRIシグネチャープライムレンズ、LPLレンズマウント、PL-LPLアダプターで構成。既存のレンズ、アクセサリー、ワークフローと互換性を持つ。

 ALEXA LFカメラは35mmフルサイズよりわずかに大きいセンサーを搭載。ネイティブ4K解像度で収録可能。従来からの定評ある自然な色再現性やスキントーン、実績のあるHDR/広色域ワークフローを継承している。
 ProResコーデックや、非圧縮/非暗号化フォーマットであるARRI RAWでの最大150fps収録など、多彩な収録フォーマットを備えている。

 センサーは大型化しているが、個々のピクセルサイズは他のALEXAシリーズと同じく最適化されたものという。解像度は4,448×3,096。
 開発担当マネージャー、マーク・シップマン・ミューラー氏は、同システムの特徴について、次のように話す。
 「単なるフォーマットの追加ではなく、全く新たな、立体的で没入感のある映像の創造といえます。様々な収録フォーマットやセンサーモードにより、どのような制作現場や作品においても、この新しい映像をご利用いただくことができます」

 ARRIシグネチャープライムレンズは、ARRI LPLマウントを備え、12mm〜280mmまでの16種類でラインナップされたラージフォーマットレンズシリーズ。柔らかくオーガニックな描写で、美しく優しいスキントーンの表現や、風景の詳細を描写するルックを実現している。
 開放値がT1.8と明るく、浅い被写界深度や、溶け込むようなスムースなボケ感において効果的。鏡筒にマグネシウムを採用したことで、軽量でかつ剛性に優れている。

 LPLマウントは、ラージフォーマットセンサーに対応し、より大きな直径と短いフランジ深度で設計した新しいレンズマウントとなる。
 「将来的なラージフォーマットレンズのすべてが、小型・軽量であり、明るい開放値と美しいボケ感を持つ――PLマウントで実現できなかった機能をすべて実装することにある」としており、今後、LPLマウントが他のARRIカメラにも搭載され、サードパーティのレンズ・カメラメーカでも利用できるようにライセンス提供していくとしている。

編集:Inter BEE 2018 ニュースセンター

ALEXA LFカメラ

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ARRIシグネチャープライムレンズ

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