【NEWS】東芝、業界初のハイブリッドキャスト対応4Kテレビ「REGZAシリーズ」発表 RGB 4:4:4、4K/60pのネイティブ表示にも対応

2013.5.30 UP

RGB 4:4:4、4K/60pの映像をネイティブで表示
画像処理エンジン「レグザエンジンCEVO 4K」「レグザエンジンCEVO」搭載の高画質映像処理回路「シネマ4Kシステム」

画像処理エンジン「レグザエンジンCEVO 4K」「レグザエンジンCEVO」搭載の高画質映像処理回路「シネマ4Kシステム」

 東芝は5月28日、ハイブリッドキャスト対応のウルトラHD (UHD)TVテレビ「REGZA Z8X」シリーズを発表した。発表したモデルは84型「84Z8X」と65型「65Z8X」、58型「58Z8X」の3機種。ハイブリッドキャスト対応の大型UHD TVが発売されるのは今回が初めて。
 Zシリーズは、業界で初めて「ハイブリッドキャスト」に対応した。 ハイブリッドキャストとは、テレビとモバイルデバイスを連動する次世代の放送通信連携技術。試験的に年内に開始される方向で、IPTVフォーラムでも標準化が進められている。対応テレビを利用して、番組と連動したHTML5アプリケーションを利用でき、モバイルデバイスをセカンドスクリーンとしてリアルタイムで連動できる。
 5月30日から6月2日まで、NHK放送技術研究所を一般公開する「技研公開2013」において、国内テレビメーカー各社が昨年に引き続き、ハイブリッド対応テレビの試作機を展示。NHKおよび民放各社から実用化に向けた具体案が紹介される。出展するのは、東芝、ソニー、シャープ、パナソニック、三菱電機の各社。

■4K対応カメラからのネイティブ表示も可能
 東芝のZシリーズは、今年1月に米ラスベガスで開催されたCES2013で参考出展した試作機をもとに製品化したもの。液晶パネルは、84型がIPS方式、65/58型はVA方式である。3D立体視にも対応し、84/65型はパッシブ型の偏光メガネを使った偏光方式、58型はアクティブシャッターメガネを使うフレームシーケンシャル方式となる。 
 新開発の画像処理エンジン「レグザエンジンCEVO 4K」と「レグザエンジンCEVO」を搭載した高画質映像処理回路「シネマ4Kシステム」により、ブルーレイディスクのフルHD映像を4K映像に近い画質(水平解像度復元率90%)にアップスケーリングして表示できる。
 また、別売(受注生産品)の4K映像入力アダプターによって、4K対応ビデオカメラや4K2K対応ビデオレコーダーからRGB 4:4:4、4K/60pの映像をネイティブで表示するという。
 新しい超解像技術により、きめ細かい質感を復元する「微細テクスチャー復元」や、映像の光沢成分を制御して輝き感のある映像を再現する「輝き復元」、画素単位で最適な超解像処理を行って精細感を向上させる「絵柄解析 再構成型超解像技術」により、高画質化を実現している。
 さらに映画コンテンツの視聴に効果的な「高解像度シネマモード」では、ノイズを抑えて映画ソフトのありのままを再現し、映画本来のリアリティを最大限まで引き出すことができるという。
 また、24fpsの映像を120fpsへと変換する「4Kアクティブスキャン240」も搭載。映画などの24fpsの4K映像を元に補間映像を生成し、120fpsの映像に変換することで、映画の雰囲気を保った自然で滑らかな4K映像を実現する。
 発売は6月下旬。 希望小売価格は、84型「84Z8X」が168万円。「65Z8X」は75万円前後、「58Z8X」は50万円前後の予定。65Z8Xと、58Z8Xは、パネルの価格が1インチ1万円を切った価格設定となる。

画像処理エンジン「レグザエンジンCEVO 4K」「レグザエンジンCEVO」搭載の高画質映像処理回路「シネマ4Kシステム」

画像処理エンジン「レグザエンジンCEVO 4K」「レグザエンジンCEVO」搭載の高画質映像処理回路「シネマ4Kシステム」

#interbee2019

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