【ニュース】ソニー 新4K CineAltaシリーズを発表 アクセサリもフルラインアップ

2012.10.31 UP

「PMW-F5」(左)と「PMW-F55」(右)
ハンドルとビューファインダー部分が本体と分かれているモジュラーシステムになっている

ハンドルとビューファインダー部分が本体と分かれているモジュラーシステムになっている

PMW-F5

PMW-F5

PMW-F55

PMW-F55

 米ソニー・エレクトロニクスは10月30日(現地時間)に、4K対応の次世代シネマカメラ 「PMW-F5」と「PMW-F55」を発表した。現行のデジタルシネマカムコーダー PMW-F3 の後継機種にPMW-F5 、そして PMW-F55はその上位系に位置づけられる。
 PMW-F5は、ネイティブに2Kまで対応(4K収録には、オプションのRAWポータブルレコーダーが必要)。対して上位機種のPMW-F55 は、グローバルシャッターやワイドレンジのカラーガンマ、ネイティブに4Kまで対応する。

■最新コーデックXAVCほか、マルチコーデック対応
 両機種とも、最新の4096 x 2160 スーパー35mm イメージセンサー(総画素数11.6M ピクセル)を実装し、最新コーデックのXAVC MPEG-4 AVC/H.264をはじめ、SR (MPEG4 SStP)、XDCAM 50Mbps 4:2:2 といったマルチコーデックに対応する。ハンドルとビューファインダー部分が本体と分かれているモジュラーシステムになっているのは現行からの大きな改良点だ。
 2基のSxS PRO+スロットを実装しており、パラレルでマルチコーデックでの記録ができるという。また、同じく新製品のAXS-R5 RAW ポータブルレコーダーをドッカブル接続すれば、内部記録と同時にRawファイルとして記録できるほか、PMW- F55であれば240fpsまで、またPMW- F5であれば120fpsまでのスローモーションの収録が可能になる。
 SxS PRO+メモリーカードについても、XAVC 4KおよびXAVC HDハフレームレートでの記録が可能な、メモリ増量モデル2種(SBP-128B (128GB)とSBP-64B (64GB))がリリースする。

■充実のPLレンズシリーズ
 本体と共に新しいPLレンズシリーズも登場。単焦点PLレンズには20/25/35/50/85/135mmが揃う。両機種ともソニーPLマウントを採用しており、Angénieux、ARRI、 Canon、CarlZeiss、Cooke、FUJIFILMやLeicaレンズに対応できるほか、FZマウントを装着してスチルカメラレンズ(CanonEF、Canon FD、NikonDX、NikonG、LeicaM 、2/3インチB4)も実装可能となる。またFZマウントでソニー製のオートフォーカス・サーボズームレンズ(モデル:SCL-Z18X140)も実装できる。 
 さらに、OLED/ LCDビューファインダーや、PCやMacとダイレクトに接続できる、2k/4k Rawファイルを記録する新AXSMアクセスメモリシステム(メモリーカードは512GB)を発表している。OLED/ LCDビューファインダーは有機ELのDVF-EL100 OLED(1280 x 720)、LCDにDVF-L350(3.5インチ:1920 x 1080)が揃っており、リグに装着せずに使える。

 出荷時期は2013年の2月を予定、価格は正式には発表されていないが、PMW-F5本体で25,000ドル、ポータブルレコーダーが19,000ドル程度とされている。 
なお、日本国内でのリリースに関しても公開されていない。
 ソニーはまた、2013年中間期までにF65のソフトウェア開発キット(SDK)もリリースすると発表している。今年1月より出荷を開始した8K CMOSイメージセンサー搭載のF65は、現状は4K映像まで撮影できる。SDKによれば、現場ではカメラから8Kイメージを派生することも可能になる。

ハンドルとビューファインダー部分が本体と分かれているモジュラーシステムになっている

ハンドルとビューファインダー部分が本体と分かれているモジュラーシステムになっている

PMW-F5

PMW-F5

PMW-F55

PMW-F55

#interbee2019

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