【ニュース】オランダ放送協会NOS　2012ロンドン五輪会場でブラックマジックデザイン社のUniversal Videohubを使用　システム構築は蘭Broadcast Rental社

　ブラックマジックデザインは7月3日、オランダに本拠を置く放送、映像機器のレンタル会社大手 Broadcast Rental 社が、Blackmagic Design Universal Videohub を中心としたビデオルーティング・ネットワークを構築したと発表した。同ネットワークは、オランダ放送協会 NOS により、2012年のロンドン五輪で使用される。

　NOS は、Universal Videohub を使い、五輪会場の国際放送センタ―（IBC）にあるメディア本部から、主要なハイライト映像や試合の映像をオランダの五輪スタジオ（Holland Heineken House、Medal Plaza）に配信する。IBCは、2 万人の放送関係者やカメラマン、ジャーナリストの拠点となる24 時間稼動のメディアハブとして機能することになるが、このVideohub ビデオルーティングソリューションは、IBC においてもオペレーションの中心となるという。

　Universal Videohub は、PC のタッチスクリーンモニターから制御され、オリンピック放送サービス（OBS）からのすべての信号を受信する。これらの信号は五輪スタジオのHolland Heineken House、Medao Plaza へと配信され、またIBC でも保存される。信号はロックされ、EVS 社のEVS XT、[IP]Director ワークフローを通じてAvid Unity Systemへと取り込まれる。最終的な出力はUniversal Videohub を通じて再度ルーティングされ、オランダの放送ネットワークならびにその他の五輪スクリーニング施設へと配信される。

　Blackmagic社のUniversal Videohubのオリンピック会場での利用について、Broadcast Rentalのオーナー、Geert Paul Slee氏は、次のように評価している。
　「Universal Videohubは、ルーティングの土台として、今回のオリンピックで私たちの業務の中心となることでしょう。すべての映像信号と音声信号が、Videohub を通じてルーティングされることになるのです」。
　「今回のプロジェクトでは、Videohub を是非使用したいと考えていました。なぜなら、Universal Videohub は完全にカスタマイズが可能な上、ワイヤレスでコントロールでき、狭いスペースにも設置できるからです。これらの条件により、多くの顧客に対して、1 式の機材を使用する場合でも、非常に費用対効果の高いソリューションが実現します」