【NEWS】米国のVFX協会 VESが映画の色管理に関する解説書を発表 ハリウッド大手プロダクションのノウハウを集め映画技術の最新状況を反映したVFXの色管理手法を指南

2012.12.10 UP

「Cinematic Color」の表紙

 米国の視覚効果に関する協会VES(VISUAL EFFECTS SOCIETY)の技術委員会(Technology Comittee)は12月6日、映画のカラーマネジメントのための解説書(white paper)「Cinematic Color 〜From Your Monitor to the Big Screen」を作成・公開した。主に、映画等における特殊効果向けCG制作者やソフト開発者を対象に、従来の古典的なカラーマネジメントの書籍やオンラインのガイドでは触れられていなかった試みを紹介している。大手プロダクションで用いられている最新の技術が反映されている。
 ページ数は54ページからなり、豊富な表やイメージ画像などを含めた文章で構成されている。
 取り上げられているテーマは以下の3点。
 ・「テクスチャー・ペインティング」、「ライティング」、「レンダリング」、「コンポジティング」と、「劇場におけるイメージ・ディスプレイ」を扱う際の技術的課題。
 ・最新の映画制作現場での色管理における、「カラー・サイエンス」、「カラー・エンコーディング」、および、二つのイメージステート「scene-referred」と「dsiplay-refferd」(=output-refferd)の概念の拡張。(イメージステートは国際標準 ISO22028-1における カラースペース分類カテゴリー)。
 ・映画業界におけるデジタルの色標準の成果と、フリーのオープンソース・ソフト「Open Color IO」を用いたこれらのコンセプトの活用。
 サイト(http://cinematiccolor.com/)よりpdfをダウンロードできる。
 

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