【NEWS】DJI フライング4Kカメラ「Phantom 4」発表 障害物回避や対象物の追跡撮影を自動化 4K30fps 時速72kmでの空撮も可能に

2016.3.11 UP

今回発表した新製品の「Phantom 4」

今回発表した新製品の「Phantom 4」

発表会の当日、製品紹介を担当したDJI JAPAN 代表取締役社長の呉韜氏

発表会の当日、製品紹介を担当したDJI JAPAN 代表取締役社長の呉韜氏

デモスペースで追跡飛行撮影をデモ(Phontom4は後ろの赤丸内)

デモスペースで追跡飛行撮影をデモ(Phontom4は後ろの赤丸内)

発表会の会場となったテレビ朝日前の六本木ヒルズアリーナ(発表会前の風景。写真右上がデモスペース)

発表会の会場となったテレビ朝日前の六本木ヒルズアリーナ(発表会前の風景。写真右上がデモスペース)

 ドローンによる無人航空機(UAV)関連製品の開発・販売を手掛けるDJI は3月3日、一般消費者向けクアッドコプターカメラ(ドローン)「Phantom 4」を発表した。高度な空撮をより簡単に実現するための機能として、障害物を検知し、自律的に回避する飛行ルートをとったり、移動する対象物をドローン自ら認識して自動追尾しながら撮影するといった機能が搭載されている。
 
■障害物を回避する飛行ルートを算出〜自動飛行
 障害物感知システムは、進行方向をとらえる2 つの光学センサーが障害物を感知し、飛行方向を確保しながら可能な限り衝突を回避し、機体が自動で迂回する機能。システムが障害物を回避できないと判断した場合は、ユーザーが再度指示を出すまで飛行速度を落としながら停止、ホバリングする。
 自動帰還機能は、ユーザーが「Return to Home(リターントゥホーム)」を作動すると離陸地点へ自動帰還するもの。この際にも障害物回避感知システムが働き、衝突リスクを低減させるコースを自動的に設定しながら離陸地点に帰る。

■動く撮影対象物を追跡撮影
 ActiveTrackは、Phantom4を操縦するためのスマホ用アプリ「DJI GO」のインテリジェント・フライトモードの一つ。Phantomのカメラから送られた映像の中にある対象物をタップすることで、対象物の移動にあわせて飛行しながら、対象物が画面の中央位置に来るように撮影し続ける機能。アプリはiOS/Androidの両方に対応している。
 会場では、網で囲われたスペース内で、自転車を運転する人を追いかけながら映像するというデモを実施して見せた。
 Phantom 4 は、ActiveTrackテクノロジーで設定した対象を、3D 映像として認識する。被写体の向きが変わり、カメラで捉えた形状が変わっても、継続して対象物と認識し、撮影を続けるという自律学習機能を採用している。
 送信機の「一時停止(Pause)」ボタンを押せば、いつでも静かに前進を停止し、空中でホバリングさせることができる。

■時速72kmで飛行しながら撮影も可能に
 インテリジェント・フライトモードのTap Flyでは、画面上の目的地を2度タップすると、その目的地まで障害物を回避した最適ルートを計算して飛行する。これによって、従来は、高度やコース、スピードをコントロールてドローンを操縦しながら、同時に撮影する煩雑さから解放され、ユーザーは撮影に集中することができる。
 インテリジェント・フライトモードにはこのほか、移動する自分自身を追跡撮影させるFollow Meといった機能もある。自転車やスキー滑降をしながら、空撮動画の"自撮り"ができるわけだ。会場でのデモでは、追跡しながら対象物の周囲を旋回して撮影する機能も披露された。
 なお、新機能の「スポーツモード」では、時速72km で飛行できる。

■4K30フレーム/HD120フレーム撮影に対応
 搭載しているカメラは、4K動画を30フレーム/秒で撮影できる。フルHD 1080p動画なら120フレーム/秒で撮影可能。従来機のPhantom 3と比較して映像の歪みを36%、色収差を56%まで減少させた94度の非球面レンズを採用。最短撮影距離を1mまで短縮している。
 また、同社のビデオ伝送システム「DJI Lightbridge 」により、最大2km 先のスマート端末にモニター映像を伝送する。カメラからのHD映像をリアルタイムに確認できる。

■消費電力を大幅軽減+インテリジェントバッテリーで28分飛行可能に
 本体デザインは従来機をベースに航空力学的なラインを更に強調したほか、フレームには、軽量の複合材コアを組み込んで安定感と敏しょう性を高めているという。ジンバルも同じコアを素材に用いて再設計し、より安定性を高め、振動を軽減している。さらに重心位置を改善し、またプロペラがカメラに写りこまないようジンバルの位置を変更している。
 モーターの効率性、消費電力管理を改善し、新しいインテリジェントバッテリーを導入することで、Phantom 4 の飛行時間は従来の約15分から大幅に増加し、約28 分まで延びた。
 価格は、189,000 円(税込み)。

今回発表した新製品の「Phantom 4」

今回発表した新製品の「Phantom 4」

発表会の当日、製品紹介を担当したDJI JAPAN 代表取締役社長の呉韜氏

発表会の当日、製品紹介を担当したDJI JAPAN 代表取締役社長の呉韜氏

デモスペースで追跡飛行撮影をデモ(Phontom4は後ろの赤丸内)

デモスペースで追跡飛行撮影をデモ(Phontom4は後ろの赤丸内)

発表会の会場となったテレビ朝日前の六本木ヒルズアリーナ(発表会前の風景。写真右上がデモスペース)

発表会の会場となったテレビ朝日前の六本木ヒルズアリーナ(発表会前の風景。写真右上がデモスペース)

#interbee2019

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