【NABShow2013】アベカス、ライブプロダクション向け新製品サーバ2機種 スタジオ内にマスターズ中継映像による4Kパノラマウォールを実現

2013.4.8 UP

ゴルフチャンネルの4Kパノラマウォール
3チャンネル・ビデオクリップサーバ「Tria」

3チャンネル・ビデオクリップサーバ「Tria」

 米AbekasInc(SL6313)は、4月8日より米ラスベガスで開催されるNAB2013ショーで、ライブプロダクション向けの新しいサーバー2機種を展示する。

■低価格・コンパクトなライブスイッチャー「Tria」 SSD採用でJPEG2000による内部処理

 NABShow2013で出展する新製品の3チャンネル・ビデオクリップサーバ「Tria」。低価格でコンパクトなライブスイッチャのニーズに応じた製品。3RUの筐体サイズに、1入力、4出力を持つ。出力はビデオ+キーのペアチャンネルと2チャンネルのビデオチャンネル(合計4チャンネル)を持ち、多様なファイルフォーマットのビデオクリップをJPEG2000フォーマット(200Mbps)で内部処理する。
 RAID-1構成による2.5インチサイズのリムーバブルSSDをストレージとして採用し、フロントシャーシから簡単に他のTriaシステムのディスクと交換できる。
 RS422経由で外部からの制御も可能。プロダクションスイッチャのコントロールパネルから、ベースバンドでのレコーディング、Triaのライブラリ内のコンテンツのレビュー、クリップのロード/再生や、TriaのVKA(ビデオ+キー+音声)クリップとスイッチャ側のトランジションの同期再生などの操作ができる。VDCPおよびOdetics、SonyBVW75プロトコルに対応している。
 Tiraは、Sonyブース(C11001)でも、展示デモされる。

■4K UHD対応ライブプロダクションサーバ「Mira」 スタジオ内に4Kパノラマディスプレーが出現
 4K UHD(ウルトラHD)の記録・再生、4Kメディアファイルのインポート/エキスポートが可能な、フル4KUHD環境対応のライブプロダクション向けサーバ「MiraTM(ミラ)」。ベースバンド経由(4x3Gb/sHD-SDI)、あるいはファイルベースで、 4KUHDコンテンツのメディアファイルを記録できる。
 独自の4Kクリップ転送アーキテクチャによりシングルコマンドで自動的に読み込み、再生する。4K UHD解像度のクリップは自動的に4個あるいは8個に分割し、スイッチャなどの外部からのコントロールでも読み込み、再生ができる。
 出力では、 4本の3Gb/sBNCケーブルをセットにして4K出力に対応。コントロールルームにあるHDモニターへは、4Kをダウンスケールして再生できる。

■マスターズからの中継映像を4Kパノラマウォールに展開
 ゴルフチャンネルでは毎日放送する番組「MorningDrive」の新スタジオセット「アーノルドパーマー・スタジオ」において、4KUHD対応のMiraサーバでゴルフコース全景を映し出す4Kパノラマディスプレイを実現している。スタジオがまるでゴルフコースが見えるクラブハウスより実況中継しているような環境を生み出している。
 現場のゴルフコースでは、SonyF65CineAltaおよびREDカメラで収録し、スタジオではシャープ製のディスプレイ30台(90インチx20台と52インチx10台)をマトリックス状に組み上げたパノラマ大画面にゴルフコースの臨場感を再現する。
 ゴルフチャンネルはNAB開催期間中、この4Kパノラマディスプレイがあるスタジオより、マスターズの中継を放送する。その模様をブースでも紹介する。

3チャンネル・ビデオクリップサーバ「Tria」

3チャンネル・ビデオクリップサーバ「Tria」

#interbee2019

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