【Inter BEE 2014】アスク 新発売の4Kカメラ「AJA CION」、小型編集システム「TriCaster Mini」などを披露 共有ストレージを高速化する「HyperSPACE」も展示

2014.12.11 UP

和装の女性が花を生けるコーナーを用意し、AJA Video Systemsの「CION」で実際に撮影を試せる環境を用意。

和装の女性が花を生けるコーナーを用意し、AJA Video Systemsの「CION」で実際に撮影を試せる環境を用意。

NewTekの小型の映像制作システム「TriCaster Mini」。本体は中央のモニター付きのボックス

NewTekの小型の映像制作システム「TriCaster Mini」。本体は中央のモニター付きのボックス

青いHDDタイプの共有ストレージ「SPACE」と、SSDで入出力をHDDの4倍に高速化する黄色い「HyperSPACE」

青いHDDタイプの共有ストレージ「SPACE」と、SSDで入出力をHDDの4倍に高速化する黄色い「HyperSPACE」

ブース内にはアスクが取り扱う製品ごとにコーナーを設けて、大々的な展示を行った。

ブース内にはアスクが取り扱う製品ごとにコーナーを設けて、大々的な展示を行った。

 アスクはInter BEE 2014の会場に広いブースを設け、取扱い製品を幅広く紹介した(ブース番号:4206)。ブースには、米AJA Video Systemsの4K対応プロジェクションカメラ「CION」、米NewTekのポータブル映像制作システム「TriCaster Mini」、英GBlabsの共有ストレージシステム「SPACE」のSSDアクセラレーター「HyperSPACE」など多くの新製品が並んだ。

■軽量で人間工学に基づいた「担ぎやすい」4Kカメラ「CION」
 メインの通路に面したAJA Video Systemsのコーナーでは、大々的に4Kカメラ「CION」の展示が行われた。AJA Video Systems はCIONは2014年4月に発表した4Kプロダクションカメラ。Inter BEE 2014に合わせて、CIONの受注を開始したことを発表した。希望小売価格は122万円。4K/UHD、 2K/HD の撮影が可能で、Apple ProRes 4444(4K 30fps)、ProRes 422(4K 60fps)への直接収録や4K 120fpsのAJA Raw データ出力に対応する。
 会場でアピールしていたのは、その取り扱いやすさと機動性。「CIONは5年かけて開発したカメラ。プロダクションカメラとしての性能をフルに備えつつ、2.9kgの軽さを実現した。人間工学を研究したエルゴノミックデザインの肩パット、レンズを装着した際の前後バランスなどにより、4Kカメラとしては異例の担ぎやすさを実現している」(AJA Video Systems Product Marketing ManagerのAndy Bellamy氏)。
 LANポートを備えて、ネットワークを介してパソコンから複数台のCIONの個別のセットアップや制御が可能な点もアピールする。ブースでは実際に手に取れる実機を複数台用意し、来場者が使用感を確かめていた。

■機内持ち込みも可能な小型映像制作システム「TriCaster Mini」
 NewTekのブースでは、2つの新製品を紹介した。1つは小型の映像制作システム「TriCaster Mini」、もう1つはSkypeインタビューシステム「TalkShow」である。
 TriCaster Miniは、TriCasterシリーズの映像制作システムの中で最も小型の製品。4系統のHDMI入力、2系統のHDMI出力を備え、手軽に映像制作やビデオのストリーミング配信が可能だ。販売代理店のディストーム 取締役兼営業部長の吉水裕氏は「ソフトの機能や使い勝手は上位製品とほぼ同じで戸惑うことなく使える。小型なのでカメラなども含めて飛行機の機内持ち込み荷物程度にまとめられるため、映像制作の機動性が非常に高くなる」と説明する。7インチ液晶付きTriCaster Miniとコントローラなどをセットにした「TriCaster Mini HD-4i Bundle」は希望小売価格が168万円。InterBEE展示記念キャンペーンで、12月25日までは128万円で提供する。
 TalkShowは、米マイクロソフト傘下のSkypeが提供する放送局向けビデオ通話サービス「Skype TX」を使った映像中継システム。Skypeのビデオ通話をHD SDIで出力できる。番組に有識者などのインタビューを取り込みたい場合に、撮影クルーを派遣することなくSkypeのビデオ通話をするだけで、インタビュー映像と音声を放送できることをデモで示した。

■共有ストレージの高速フロントエンドにSSDを採用した「HyperSPACE」
 GB labsのコーナーでは、共有ストレージの「SPACE」と、SPACEの高速フロントエンドとして利用する「HyperSPACE」を展示した。SPACEは複数のカメラの映像をキャプチャーしながら、同時に編集も可能な共有ストレージ製品。説明に当たったリーンフェイズ Chief Product Officerの木下啓氏は、「2014年夏に放送した朝日放送の「熱闘甲子園」では12カメラの同時キャプチャーと編集を実現した」と説明する。
 このSPACEに高速なフロントエンドとしてラインアップされたのがSSDを利用するHyperSPACEである。HyperSPACEのSSDはHDDの4倍の高速性を備え、高速なI/Oを受け持つ。収録や編集時のフロントエンドは高速なSSDを利用し、ストレージには大容量のHDDを使うことで、高速性と大容量の要求に応える。「ドライバが不要でワークステーションの標準OSだけで利用できる点も訴求ポイント」(木下氏)と説明があった。

 
【アスク】
東京都千代田区九段南4-8-21 山脇ビル11F
URL:http://www.ask-dcc.jp/

和装の女性が花を生けるコーナーを用意し、AJA Video Systemsの「CION」で実際に撮影を試せる環境を用意。

和装の女性が花を生けるコーナーを用意し、AJA Video Systemsの「CION」で実際に撮影を試せる環境を用意。

NewTekの小型の映像制作システム「TriCaster Mini」。本体は中央のモニター付きのボックス

NewTekの小型の映像制作システム「TriCaster Mini」。本体は中央のモニター付きのボックス

青いHDDタイプの共有ストレージ「SPACE」と、SSDで入出力をHDDの4倍に高速化する黄色い「HyperSPACE」

青いHDDタイプの共有ストレージ「SPACE」と、SSDで入出力をHDDの4倍に高速化する黄色い「HyperSPACE」

ブース内にはアスクが取り扱う製品ごとにコーナーを設けて、大々的な展示を行った。

ブース内にはアスクが取り扱う製品ごとにコーナーを設けて、大々的な展示を行った。

#interbee2019

  • Twetter
  • Facebook
  • Instagram
  • Youtube