【Inter BEE 2013 TV】コスミックエンジニアリング 独自の可搬型ラックを採用した小型HD中継・伝送車を展示 最大6カメのマルチカメラオペレーションが可能

2013.11.15 UP

小型HD中継・伝送車の貨物室

小型HD中継・伝送車の貨物室

ブース

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 コスミックエンジニアリング(ブース7204)は中継・番組制作・送出業務の効率化に向けた様々な製品を展示している。なかでも注目は「小型HD中継・伝送車」。移動時と現場中継運用時で車内レイアウトを自在に変えることができる。ブースでは実車(オートキャリー)を展示しており、車内の様子を詳しく確認できる。本格的なオペレーションデモも実施している。

■機材運搬用にも、現場中継用にも利用できる
 小型HD中継・伝送車の最大の特徴は特許申請(第2013-183624)の可搬型ラックを採用している点。可搬型ラックには機材移動用のレールが設置されており、機材の移動や積み下ろしが容易に行えるようになっている。「機材運搬用としても使えるし、現場で中継を行う場合も自由に車内のレイアウトを変更できる」(説明員)。
 可搬型ラック上に機材を搭載するため、特殊な架装が必要ないのも大きなメリットだ。しかも、中継先での接続変えやカメラコネクタの接続はすべてラック背面にあるコネクタ盤を介して行うことができる。作業のしやすさまで配慮しているという。
 電源は発動発電機を利用する。機材の消費電力の低減により、小型の発電機でも十分利用できるが、希望すれば車両エンジンを利用した発電機(6kVA)を取り付けることもできる。室内の発熱量も抑えられるので、車両のエアコンで十分に冷やすことができるという。

■既存資産を有効活用し、コストを抑えた中継・伝送車を実現
 車載機材も充実している。具体的には最大12入力まで拡張できる標準仕様8入力HDスイッチャーを搭載。カメラ6台に、ポールカメラ、キャラクタジェネレーター、ビデオプレーヤーなどを接続することができる。マイクロフォンは12入力だ。
 またカメラ接続には光ファイバー伝送カメラアダプタを標準装備。「どんなHD小型ビデオカメラでもシステムカメラとして使えるので、現在使用中のカメラも有効利用できる」(説明員)。
 最終段の伝送システムは光出力、IP出力、25GHz帯無線機を装備することができ、現場からのリアルタイム伝送も可能となっている。「昨年発表した可搬型ラック搭載の中継・伝送車は最大4カメ対応。今年は最大6カメ対応となり、運用の幅が大きく広がった」(説明員)。
 現在使用中の車両を使って中継・伝送車として活用することも可能だ。車両本体を除けば、一式3000万円程度という。すでに発表済みの4カメ対応HD中継・伝送車はケーブルテレビ局などで採用されている。

本社:〒191-0065 東京都日野市旭が丘3-2-11
URL:http://www.cosmic-eng.co.jp/
出展ブース:映像・放送関連機材部門 / ホール7 / 7204

【お詫び】記事中の導入事例につきまして、誤りがあり、修正をいたしました。関係各所の皆様にご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。(Inter BEE Online 編集部)

小型HD中継・伝送車の貨物室

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