【Inter BEE 2015 TV】伊藤忠ケーブルシステム 3月からWOWOWで稼働中のファイルベース制作システムをデモ 放送系・業務系システムを統合管理する自社開発システムIMCをアピール

2015.11.26 UP

「X Jive」の連携による「マルチコーデック対応8Kファイルプレイヤー」

「X Jive」の連携による「マルチコーデック対応8Kファイルプレイヤー」

 伊藤忠ケーブルシステムは、同社が統合管理の構築を担当し、本年3月に稼働を開始したWOWOWのファイルベース制作システムを紹介した。編集関係の制作アセット管理にはAVIDの「Interplay|Production/MAM」を、ストレージには、AVID 「ISIS|7500」を10式導入、これらに30式を越えるAVID 「Media Composer」をネットワークで接続している。
 また、収録では、ベースバンドインジェスト、サブだし用にAVID [
Airspeed 5000」を9式、ハイライトにEVSの「XT3」を4式導入。ファイル変換・ファイルインジェストにはTelestream「Vantage Transcode Pro」4式、interra systems のファイルQCシステム 「Baton Enterprise」4式を導入している。
 さらに、Palo Alto Networksのファイアウォール・UTM「PA-5050/PA-5020」を4式、AlaxalAのネットワークスイッチ「AX4630S/AS3830S」を20式、シスコのネットワークスイッチ「Catalyst 4500/4948」13式によるネットワーク・セキュリティを構築している。

 外部からのファイル搬入、ベースバンドでのインジェストにより、コンテンツをファイル化。AVIDのISIS|7500で共有し、Media Composerで編集。Telestream「Vantage Transcode Pro」、interra systems「Baton Enterprise」でトランスコード、品質チェックをしたのち、マスター納品、ウェブ配信用納品をする流れとなっている。
 今回のシステムのアピールポイントとして、同社の独自開発による統合管理システムIMC(Integrated Management Center)がある。これは、放送局の営放システムと放送システムのインタフェースをとるもの。従来は別々に管理されていた放送系のシステムと業務系のシステムをIMC上で統合管理する。

 ブースではこのほか、4台の4Kファイルプレイヤー「X Jive」を連携して「マルチコーデック対応8Kファイルプレイヤー」とし、8K映像の再生デモを披露した。7ms以下の同期精度で4つの映像をディスプレー上に1枚の映像として境目のない形で表示している。

 伊藤忠ケーブルシステムはこのほか、4K60pのライブストリーミングソリューションをデモした。さらに、ライブストリーミングクラウドとして、クラウドを使用したインターネット配信サービスのプラットフォームを紹介。ターゲットアド、ライブ・トゥ・ファイルなど、新機能を訴求。また、マルチスクリーン配信のマネージドサービスで10年以上の実績を持ち、国際展開の経験も豊富なQuickplayのデモも実施している。日本初の紹介となる。

「X Jive」の連携による「マルチコーデック対応8Kファイルプレイヤー」

「X Jive」の連携による「マルチコーデック対応8Kファイルプレイヤー」

#interbee2019

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