【Inter BEE 2013 TV】池上通信機 シネマテイストな映像を表現する「HDK-97ARRI」、有機ELを採用したマスターモニターなどを出展

2013.11.15 UP

HDK-55

HDK-55

HDK-790GX

HDK-790GX

HDK-97ARRI

HDK-97ARRI

 池上通信機(ブース8136)は「Broadcast Innovation - より豊かな映像表現を目指して -」をテーマに多彩な新製品、新技術を展示している。なかでも一際目を引いたのが、Super 35mm Format カメラシステム「HDK-97ARRI」、超高感度3CMOS HDTVカメラ「HDL-4500」、25/17型フルHD有機ELモニター「HEM-2570W/1770WR」などだ。

■画素数よりも画素の大きさにこだわったカメラシステム
 HDK-97ARRIはデジタルシネマで実績のあるARRI社と池上通信機のコラボレーションにより誕生したもの。フロント部分をARRI社、撮像部と伝送部を池上通信機が開発した。
 最大の特徴は画素数よりも画素の大きさにこだわった点。画素サイズの大きいSuper35mm CMOSセンサを採用したことで、高S/N、高感度、広ダイナミックレンジを実現。「現行のHD放送システムの中で最高品質を追求し、シネマテイストな映像表現が可能になった」(説明員)。
 ブースには背景のセットや照明、女性コンパニオンを配した模擬スタジオを設置。実際の利用に近い環境で、実機を使って操作性や映像品質を体感することができる。発売は今年10月から。価格は撮像部と伝送部のみの場合1100万円。

■星明り程度の明るさでも鮮明なカラー動画撮影が可能
 HDL-4500は情報カメラなどの利用に最適な、定点撮影向けの超高感度カメラ。従来からのマルチパーパスカメラの外観、運用性を保ちながら、2/3型130万画素高速マルチサンプリング型CMOSセンサを採用し、星明りでも鮮明なカラー動画撮影が可能となっている。S/N56dBの高画質を実現し、最低被写体照度は0.001lx/F1.4以下(60フレーム動画)。HD-SDI出力(1080/59.94i 1080/50i)にも対応する。
 ブースでは照明を落とした室内の様子を、従来機のHDL-45で撮影した映像と比較するデモを行っている。同じ条件下でもHDL-4500の映像がより鮮明に映し出されることを実感できる。発売は2014年1月を予定している。価格は未定。

■CRTモニターに匹敵するクオリティを実現したマスターモニター
 HEM-2570W/1770WRは発光デバイスに有機EL(OLED)を採用したマルチフォーマットマスターモニター。広視野角、広ダイナミックレンジ、安定した黒の階調が特徴だ。有機ELの特性を活かした高速応答映像により、液晶モニターで発生しがちな動画ぼやけも解消できる。「CRTモニターに匹敵する、高コントラストでシャープな動画像の再現が可能だ」(説明員)。
 オートセットアップ、画像のメモリ保存、全画面キャプチャ、マウス操作などUSB端子を利用した多彩な機能を装備する。スピーカー・ヘッドフォン端子搭載などオーディオ機能も充実している。今年12月から発売。価格は25型モニターのHEM-2570Wが130万円、17型モニターのHEM-1770WRが90万円。

本社:〒146-8567 東京都大田区池上5-6-16
URL:http://www.ikegami.co.jp
出展ブース:映像・放送関連機材部門 / ホール8 / 8136

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HDK-97ARRI

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#interbee2019

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