【Inter BEE 2014】RAID F55やALEXAに対応するカメラジンバルを出展 HD制作環境で4K対応可能なNHKエンタープライズ製4K制作支援システムもデモ

2014.12.12 UP

ブースでは、カメラジンバルシステムを身につけた説明員が周囲の通路まで歩き回って、その効果をアピールした

ブースでは、カメラジンバルシステムを身につけた説明員が周囲の通路まで歩き回って、その効果をアピールした

Freefly Systems「MoVI」の展示コーナー。「MoVI M15」などの3軸ジンバルシステムを実際に試せた

Freefly Systems「MoVI」の展示コーナー。「MoVI M15」などの3軸ジンバルシステムを実際に試せた

FlowCineの「GRAVITY ONE」「SERENE」を組み合わせた利用法を実演を交えながら紹介

FlowCineの「GRAVITY ONE」「SERENE」を組み合わせた利用法を実演を交えながら紹介

4K制作支援システム「nep infini」とトランスコーダーソフト「Transkoder」を組み合わせたワークフロー

4K制作支援システム「nep infini」とトランスコーダーソフト「Transkoder」を組み合わせたワークフロー

 RAIDはInter BEE 2014のブースで、米Freefly Systems製の「MoVI」シリーズ、スゥエーデンFlowCine製の「GRAVITY ONE」などのカメラジンバルシステムを出展し、来場者の関心を集めていた。また4Kコンテンツ制作のワークフローを既存のHDのワークフローに取り込めるようにするソリューションも紹介した。

■Sony F55にも対応した3軸ジンバル「MoVI」
 RAIDのブースで通路に面した目立つ場所に展示されていたのが、カメラジンバルシステム。説明員や来場者がカメラジンバルシステムを実際に試して、歩いたり動きまわったりしても安定した画像が得られることを確認していた。
 その1つがFreefly Systemsの「MoVI」シリーズ。最新のMoVI M15を含めたラインアップを紹介した。MoVI M15は最大許容重量を6.8kgにまで高めた3軸ジンバルシステム。これまで最も許容重量が大きかったMoVI M10よりも約1.4kg重いカメラを装着して利用できる。これにより、Sony F55といったカメラの装着が可能になり、利用範囲が大きく広がった。
 「モーターを搭載し、パン、チルト、ロールの3軸に対してスタビライザー効果が得られるMoVIは、走りながら撮影してもブレない画像が得られる。MoVI M15によって4K/8Kの撮影現場での利用まで幅が広がった」(RAIDの小栗辰哉氏)と説明する。

■ALEXAにも対応する2軸ジンバル「GRAVITY ONE」もデモ
 もう1つ来場者が注目していたのがFlowCineの「GRAVITY ONE」のデモだ。こちらはMoVI M15よりさらに重い17kgまでのカメラをサポートするジンバルシステムだ。「重いカメラを載せられることが特徴で、ALEXAにも対応する。ジンバルとしてはチルトとロールの2軸の対応だが、モーターがないため電源が不要で使えることもポイント」(小栗氏)という。
 デモでは、同じくFlowCineの2軸スプリングアーム「SERENE」とGRAVITY ONEを組み合わせた実演を行った。来場者は、歩きまわったり上下動があったりするような状態で撮影しても、カメラの状態が安定していることを確認していた。

■「nep infini」と「Transkoder」を組み合わせて4KをHDのワークフローで編集
 4KのワークフローをHDのワークフローに組み込めるようにする4K時代に向けたソリューションのデモも行われた。NHKエンタープライズ製の4K制作支援システム「nep infini」と、ハンガリーColorfront製のトランスコーダーソフト「Transkoder」を組み合わせたシステムである。撮影は4Kで行いながら、編集は従来通りの2Kのワークフローで処理が可能で、最終的には4Kの完パケが出来上がるソリューションだ。
 具体的には、4KとHDの編集データはnep infiniによってXMLのデータベースとして管理する。Transkoderは、リアルタイムに4KからHDへトランスコードし、編集者がAdobe Premiereなどを使ってHDで編集した編集データを基に、4Kのデータを作成する。
 「HDのワークフローを変えずに4Kの完パケの作成ができる点が特徴で、すでに利用実績がある。8Kへの対応も今後の検討していく」(小栗氏)と説明があった。


【RAID】
東京都港区芝浦1-13-10 第3東運ビル3階
URL:http://www.koki123.jp/raid/
Inter BEEブース:映像・放送関連機材部門 /ホール5 /5113

ブースでは、カメラジンバルシステムを身につけた説明員が周囲の通路まで歩き回って、その効果をアピールした

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Freefly Systems「MoVI」の展示コーナー。「MoVI M15」などの3軸ジンバルシステムを実際に試せた

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FlowCineの「GRAVITY ONE」「SERENE」を組み合わせた利用法を実演を交えながら紹介

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4K制作支援システム「nep infini」とトランスコーダーソフト「Transkoder」を組み合わせたワークフロー

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#interbee2019

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