【NEWS】音響特機 MACKIEの新ライブミキサー「Mackie AXIS」をInter BEEに出展、iPadとコンソールの両面で新しい使い勝手提案 マルチトラックのデータによる擬似ミックス体験も

2016.11.10 UP

Mackie AXISは、ミキサーの「DL32R」(右)とコンソールの「DC16」(左)を組み合わせたシステム商品

Mackie AXISは、ミキサーの「DL32R」(右)とコンソールの「DC16」(左)を組み合わせたシステム商品

32チャンネルのインプット端子を備えるDR32R。単体では、iPadですべての操作ができるデジタルミキサーとして使える

32チャンネルのインプット端子を備えるDR32R。単体では、iPadですべての操作ができるデジタルミキサーとして使える

iPad上に表示されたミキサーの現在のステータス。DC16にもディスプレイがありiPad同様に設定確認できる

iPad上に表示されたミキサーの現在のステータス。DC16にもディスプレイがありiPad同様に設定確認できる

 音響特機は、11月16日(水)から18日(金)まで千葉・幕張メッセで開催されるInter BEE 2016に出展し、PAシステムやミキサー、スピーカーなどプロオーディオに関連する製品を展示する(ブース番号:2205)。その中でも、今回のInter BEE 2016の展示で注力しているのが、MACKIEの新型のライブミキサー「Mackie AXIS」である。32チャンネルのデジタルミキシングシステムで、ライブミキサーとしてはもちろん、設備用途や多様な使い方が可能という。

■iPad操作の「DL32R」にコントロールサーフェスを組み合わせ
 Mackie AXISは、2016年のNAMM ShowでMackie製品製造元、ラウドテクノロジーズ社が発表したデジタルミキシングシステム。国内で製品を展示、デモするのは、今回のInter BEEが初めてとなる。Mackie AXISは32チャンネルのデジタルミキシングシステムだが、その構成は2つの製品を組み合わせたものだ。iPadでワイヤレスミキシングする32チャンネルのデジタルミキサー「DL32R」と、新開発のDL32R用のコントロールサーフェス「DC16」をセットにしたシステムとしてMackie AXISを提供する。
 DL32RとDC16は業界標準のデジタルネットワーク規格のDanteで接続する。音響特機のMackie担当者は、「DL32RはiPadだけですべての操作できることが特徴であり、高い評価をもらった。一方で、iPadでしか操作ができないことで、物理的なフェーダーを備えたコンソールを望む声も多く、DC16を開発してMackie AXISシステムを提供することになった」と説明する。Mackie AXISでは、DL32Rのすべての操作をiPadとコントロールサーフェスのDC16の双方から行うことができる。

■コンソールと持ち出し可能なiPadを組み合わせて活用
 DC16は、3台のiPadをコンソール上に設置し、統合した利用が可能な「SmartBridge」機能を備える。コンソール中央に配置したiPadは有線で接続し、選択したチャンネルのステータスを表示する。残りの2台のiPadはWi-Fi経由の接続で、必要に応じてステージ上に持ち出してステージモニターのモニターミックスに利用するなど、自在な運用が可能だ。
 iPadの表示内容は多様な設定から選択できる。例えば、センターのiPadが現在選択したチャンネルのステージを表示しているときに、左のiPadには1つ前の設定を表示させて、必要に応じて1つ前の設定を再調整することも可能だ。「過去の情報が見られるデジタルミキサーはMACKIEだけ」(Mackie担当者)とのことで、こうした使い勝手も評価されるポイントだとアピールする。右の3枚目のiPadも設定で表示の変更が可能で、一般的にはVUメーターやスペクトラムアナライザーの情報を表示させることが多いだろうと言う。

■DL32Rを中核に様々な活用が可能
 DC16には、16のフェーダーがあり、それぞれに小型のディスプレイが用意されている。フェーダーに設定したチャンネルの名前を表示させられるのはもちろん、設定により楽器などのアイコンやアーティストの顔写真を表示させたりすることも可能だ。こうした表示はiPadと同等のもので、iPadとコンソールで同様の視認性を保った操作が行える。ゲインやイコライザーなどのステータスもフェーダーごとのディスプレイに表示できる。
 DL32RはUSBのハードディスクドライブを直接接続できることが特徴で、ライブミキサーでありながら、レコーダーとしての利用や、32トラックのマルチレコーディングのデータの再生が可能だ。他社のミキサーとDanteで接続してDL32Rをレコーダーとして使うこともできる。その一方で、DC16と組み合わせてミキサーとして活用することもでき、1台で様々な活用方法への対応が可能だという。
 Mackie AXISは、国内では2017年初頭の発売を予定しており、システムで約80万円の価格となる。Inter BEEの会場ではマルチトラックのレコーディングデータを使って、Mackie AXISの擬似ミックス体験のデモを行う。「操作感や視認性の良さなどを実際に体感してほしい」(Mackie担当者)という。

【音響特機】
本社住所:〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町10-1 CSSビルディング3階
音響特機ホームページ http://www.otk.co.jp
Mackieホームページ http://mackie-jp.com/
プロオーディオ部門 /ホール2 /2205

Mackie AXISは、ミキサーの「DL32R」(右)とコンソールの「DC16」(左)を組み合わせたシステム商品

Mackie AXISは、ミキサーの「DL32R」(右)とコンソールの「DC16」(左)を組み合わせたシステム商品

32チャンネルのインプット端子を備えるDR32R。単体では、iPadですべての操作ができるデジタルミキサーとして使える

32チャンネルのインプット端子を備えるDR32R。単体では、iPadですべての操作ができるデジタルミキサーとして使える

iPad上に表示されたミキサーの現在のステータス。DC16にもディスプレイがありiPad同様に設定確認できる

iPad上に表示されたミキサーの現在のステータス。DC16にもディスプレイがありiPad同様に設定確認できる

#interbee2019

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