【Inter BEE 2014】NEC 超高感度簡易ポータブルカメラ「NC-H1200P」や2K HEVCコーデック「VC/VD-810」を参考出展

2015.1.16 UP

1.2GHz/2.3GHz帯デュアルバンド対応FPU装置「TVL-D003」と2.5GHz 40Wパワーアンプ

1.2GHz/2.3GHz帯デュアルバンド対応FPU装置「TVL-D003」と2.5GHz 40Wパワーアンプ

2K HEVCハードウェアコーテック「VC-810/VD-810」

2K HEVCハードウェアコーテック「VC-810/VD-810」

リアルタイムにテレビ画面上にツイッターのコメントを表示するハイブリッドキャストのデモ

リアルタイムにテレビ画面上にツイッターのコメントを表示するハイブリッドキャストのデモ

 NECはInterBEE 2014に出展、新商品のデュアルバンド対応FPU装置「TVL-D003」や超高感度カラーカメラの新製品「NC-H1200P」、2K HEVCコーデック装置「VC-800/VD-800」を参考出展した。また、10月24日に朝日放送が放送したハイブリッドキャストの次のフェーズとしてハイブリッドキャストを放送波でのみ実現したコンテンツを流すデモを実施した。
(上写真=超高感度簡易ポータブルカメラ「NC-H1200P」)

■ 新商品のデュアルバンド対応小型FPU小型版装置「TVL-D003」を出展
 昨年参考出展した1.2GHz/2.3GHz帯デュアルバンド対応小型版FPU装置「TVL-D003」を出展した。伝送方式はOFDM、変調方式はBPSK/QPSK/16QAM/32QAM/64QAM/DBPSK/DQPSK、出力電力は0.5W(外部パワーアンプ使用時は25W(1.2GHz)、40W(2.3GHz))。映像フォーマットはHD/SD、映像符号化はH.264とMPEG2で共用可能だ。また、音声インターフェースは、アナログ4chとエンベデッド8chを搭載する。なお、H.265/HEVCも搭載可能という。

■ 2K HEVCコーデック装置「VC-800/VD-800」を参考出展
 NECは、現在開発中の2K HEVCコーデック装置「VC-800/VD-800」を参考出展した。この2K HEVCコーデック装置は、HEVCのハードウェアコーデックで、独自の高画質アルゴリズムを搭載しているという。サポートするHEVCプロフィルは、Main@Level4.1、Main1@Level4.1を採用している。入力インタフェースはHD-SDI、出力インタフェースはDVB-ASIとMPEG2-TS over IP(RTP)。放送局間制御情報やデジタル字幕データ、タイムコード、機器監視情報もアンシラリデータとしてサポートする。「現在は1Uサイズだが、製品化時にはハーフラックサイズにしたいと考えている(説明員)」という。また、放送・メディア事業部エグゼクティブディレクター土屋充央氏は、「将来このHEVCコーデックボードを小さくして、FPUに搭載していく予定」と語った。

■ 機動性を高めた超高感度簡易ポータブルカメラ「NC-H1200P」を出展
 高感度カメラで実績の高いNECは、今回のInterBEEにて超高感度カラーカメラの「NC-H1200」シリーズの新製品となる「NC-H1200P」を出展した。この「NC-H1200P」は、可視光領域に加えて、近赤外波長帯領域の光も撮影し、感度を高める「IR-PASS機能」を搭載したモデル「NC-H1200iR」をベースに、バッテリでの運用とビューファインダー、ハンディリモコンを装着することで、機動性を高めたポータブルカメラだ。「30フレームで60フィールドでるという。発売は来年度を予定しているという。

■ リアルタイムにテレビ画面上にツイッターのコメントを表示するハイブリッドキャストをデモ
 NECは、朝日放送が10月24日金曜日深夜1時34分から深夜2時34分(関西ローカル)に放送した「ゲーム王ハロウィン〜そして悪魔が舞い降りた!?〜」という番組にてハイブリッドキャストによるCM連動を業界で初めて実施した。番組内では、ほぼリアルタイムにテレビ画面にツイッターでのコメントがニコニコ動画のようにTV番組の映像に重なる形でオーバーレイ表示させテキストを流すというもの。ブースでは、10月24日に実際の放送で行ったハイブリッドキャスト(放送と通信を別ルートで配信する)とハイブリッドキャストを放送波でのみ実現したコンテンツを流すハイブリッドキャストのフェーズ1のデモを実施した。放送では、「NECのCM放送中にNECのイベント情報やCMに対する視聴者からの感想をスタンプや選択式アンケートで投稿できる試みを実施した(説明員)」と説明した。

■ 画像処理技術やスクープ検知技術を参考出展
 NECでは新技術として、画像処理技術とスクープ検知技術を参考出展した。画像処理技術は、リアルタイムに位置を追従してクロマキーカット割りができるもの。番組の中でクロマキーを使っている場合、ズームやパーンなどのカメラが動いた場合に背景が不自然になることがある。そこで、NECでは、カメラの動きに対して追従してリアルタイムに位置を追従してクロマキーカット割りができる画像処理技術を使ったシステムを開発した。「従来はバーチャルリアリティシステムを使った高額な物になるが、これは開催テレビと共同開発したもので、パソコン1台でセンサー無しでお手軽に使えるシステム」と土屋充央氏は説明した。また、スクープ検知技術は、Twitter上でつぶやかれている事件や災害に関するツイートをいち早く検知して報道へ伝えるもの。既にお試し版を開発中で、来年から数ヶ月間の期間にお試しとして使ってもらう予定という。
 この他、デジタル音声卓や毎日放送と共同開発したラウドネスコントローラー、2K/4K/8Kに対応した光送信ユニットを搭載した「2K/4K/8K光波長多重伝送システム」、4K対応ルーティングスイッチャ「HSMX-5000」、4K放送システムに対応するカラリメトリ(色空間)コンバータ「VSP-X1000 CC」などを出展した。

【NEC】
本社住所:〒108-8001 東京都港区芝5-7-1 NEC本社ビル

(※2014年11月19日〜21日、幕張メッセで開催したInter BEE 2014の出展内容のレポートです)

1.2GHz/2.3GHz帯デュアルバンド対応FPU装置「TVL-D003」と2.5GHz 40Wパワーアンプ

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2K HEVCハードウェアコーテック「VC-810/VD-810」

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リアルタイムにテレビ画面上にツイッターのコメントを表示するハイブリッドキャストのデモ

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#interbee2019

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