【After NAB 2014】アドビ Adobe Premiereを核に4K60pのデモを実施 新機能を加え4K編集の世界を紹介

2014.6.1 UP

Adobe Premiereで編集した4K映像を、4K対応ビデオカードを経由して大型ディスプレイにリアルタイム表示

Adobe Premiereで編集した4K映像を、4K対応ビデオカードを経由して大型ディスプレイにリアルタイム表示

Premiereで「マスクをトラック」を実演。ディスプレイ右の映像で、顔にかけたモザイクが人の動きに追従する

Premiereで「マスクをトラック」を実演。ディスプレイ右の映像で、顔にかけたモザイクが人の動きに追従する

 After NAB 2014のアドビ システムズ(以下、アドビ)のブースには、4K対応映像編集ツール「Adobe Premiere Pro CC」などAdobe Creative Cloud製品群をインストールしたWindowsマシンやMac Proが並び、4K編集の時代でもアドビ製品が存在感を示すことをアピールしていた。NABでは映像制作にかかわる6つの製品のメジャーアップデートを発表しており、今回のAfter NABでもそれらのアップデートの内容を先行公開した。(VODはNABブース)

■4K60pによるデモを実施
 ブースで目立ったのは、大型の4Kディスプレイへのアドビ製品からのリアルタイム表示。デモで利用するAdobe Premiere Pro CCなどのアドビ製品をインストールしたWindowsパソコンには、カナダ Matrox製のビデオカード「Matrox Mojito 4K」を挿した。Matrox Mojito 4K は、1枚で4K 60pの映像をフル解像度で出力できるビデオカード。Adobe Premiere Pro CCを使って編集中のプロジェクトや制作した映像を、4Kディスプレイにリアルタイムで表示させてプレゼンテーションを行った。

■Premiere Pro CCに「マスクをトラック」機能採用
 Adobe Premiere Pro CCのメジャーアップデートの内容は、これまで「After Effects CC」に搭載されていた「マスクをトラック」の機能の採用、After Effects CCファイルのPremiereからの直接編集などが主なもの。マスクをトラックでは、顔にモザイクを掛けるマスクを施した場合に、映像中の人の動きに追従して顔のモザイクが自動的に移動する様子をデモで示した。またPremiereで呼び出したAfter Effects ファイルは、従来であればいったんAfter Effectsを起動しないと編集できなかったが、「メジャーアップデートでPremiereから直接編集できるようになることで、After Effectsファイル内の文字を日替わりにして効果を付けるといったことがPremiere上で簡単にできるようになる」(アドビ システムズ デスクトップ製品営業本部 ビジネスデベロップメント部 ビジネスデベロップメントマネージャー 宇野香織氏)と説明があった。

■EOS C500 4Kフォーマットにも対応
 高性能なパソコンとPremiereを併せて使うと、レンダリングせずに編集中のプロジェクトを4K出力で確認できるため、編集の自由度が高まる。また「PremiereはメジャーバージョンアップでキヤノンのEOS C500の4Kフォーマットにも対応するなど、ほとんどすべての4Kフォーマットに対応する。また、Premiereは他のアドビ製品との連携はもちろん、Final Cut Proなど他社製ソフトで作成したプロジェクトも取り込めるなど間口が広いことが特徴。アドビ製品で、すべての4Kをカバーできるような世界を目指している」(宇野氏)と、4K時代の映像編集に対するアドビのアプローチを示した。

Adobe Premiereで編集した4K映像を、4K対応ビデオカードを経由して大型ディスプレイにリアルタイム表示

Adobe Premiereで編集した4K映像を、4K対応ビデオカードを経由して大型ディスプレイにリアルタイム表示

Premiereで「マスクをトラック」を実演。ディスプレイ右の映像で、顔にかけたモザイクが人の動きに追従する

Premiereで「マスクをトラック」を実演。ディスプレイ右の映像で、顔にかけたモザイクが人の動きに追従する

#interbee2019

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