【NEWS】東京国立博物館でAR技術、高精度位置測位技術を用いたガイドアプリ「トーハクなび」を無料貸し出し

2013.1.25 UP

スタート画面
AR技術を利用した「トーハク劇場コース」の様子

AR技術を利用した「トーハク劇場コース」の様子

 東京国立博物館、電通国際情報サービス(以下ISID)、クウジットの3社は1月22日、Android端末向け博物館ガイドアプリ『トーハクなび』に、新たにAR(拡張現実)技術や高精度測位技術を用いたガイドメニューを実装した最新版をより公開すると発表した。1月22日から3月3日まで、東京・上野の東京国立博物館の来館者を対象に『トーハクなび』導入済みの 端末無料貸出サービスを実施する。
 「トーハクなび共同研究プロジェクト」の一環。「トーハクなび共同研究プロジェクト」は、位置情報などのIT技術の活用により、東京国立博物館総合文化展における来館者の鑑賞体験をより豊かにすることを目的に、2012月4月に東京国立博物館とISID、クウジットの3社で発足した研究プロジェクト。コンテンツ監修を東京国立博物館が担当し、企画・開発をISID、クウジットが、また、コンテンツ制作にソニーコンピュータサイエンス研究所が協力している。プロジェクトは2014年3月末まで継続する。
 『トーハクなび』は、博物館ビギナーを想定して開発された鑑賞補助ツール。博物館のスタッフや生涯学習ボランティアが開発した各種ガイドツアーやワークショップの内容を反映している。
 位置測位・位置推定技術として、「Place Sticker」と、「Place Engine」を採用している。Place Stickerは、ISIDが立命館大学、ロームと共同で研究開発を進めている無線LAN電波を用いた高精度な屋内測位技術。PlaceEngineは、ソニーコンピュータサイエンス研究所が開発し、クウジットが商用展開を行っている位置推定技術。Wi-Fi機器を使って簡単に現在位置を推定し、周辺の関連情報を提供しやすくする。
 今回提供する『トーハクなび』アプリは、東京国立博物館の総合文化展を鑑賞するために5つのコースおよびスタンプラリーを収録。来館者は滞在予定時間や興味に合わせ、以下のコースの選択が可能。「日本美術体験型コース1階」(45分)、「日本美術体験型コース2階」(30分)、「日本美術の流れコース」(45分)、「トーハク劇場コース」(30分)、「建物めぐりコース」(30分)の5コースが用意されている。
 貸出サービス期間中および期間終了後も、『トーハクなび』アプリはGoogle play上で公開され、随時バージョンアップされる。貸出サービス期間終了後は、「トーハク劇場コース」用のARマーカーや「Place Sticker」屋内測位インフラは撤去するが、ユーザー自身の端末にダウンロードした『トーハクなび』アプリで、対応コンテンツを再生・体験はできる。

プロジェクトサイトURL:http://webarchives.tnm.jp/archives/contents/23
「トーハクなび」アプリ URL: http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1467

AR技術を利用した「トーハク劇場コース」の様子

AR技術を利用した「トーハク劇場コース」の様子

#interbee2019

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