【InterBEE 2012】ソリッド・ステート・ロジック・ジャパン 新機能を搭載したブロードキャスト向けコンソールなどを出展

　ソリッド・ステート・ロジック・ジャパン（プロオーディオ部門 #4501、#4604）は世界の放送局やポストプロダクション、音楽スタジオなどで豊富な導入実績を持つブロードキャスト向けコンソール「C10HD」「C100HDS」などを出展する。ブースではその新機能を体感することができる。

■コンパクトでパワフルな「C10HD」
　「C10HD」はラージフォーマットコンソールで初めてプロセッサをコントロールサーフェイス内に搭載したオールインワン・デジタルコンソール。世界中の放送局で実績のあるデジタルコンソール「C100HD」の高い信頼性や機能、高音質、処理能力を継承するとともに、タッチスクリーンによるインターフェイスや、シンプルかつ機能的に統合したチャンネルインフォメーションディスプレイによって、使い勝手の良さとコストパフォーマンスを高めた。
　ダイアローグ・オートミックス機能やサラウンドアップミックス機能などを実装するほか、ipMIDIによるDAWの制御も可能。さらにコンソールにストアした音声ファイルをボタンやフェーダーなどで出力する「C-Play」機能も搭載する。
　また制作内容やユーザのレベルに合わせて、使用できるコントロールと機能を限定するように設定できる上、制作のアシストを行う「Production Helper」機能もある。これにより、制作の経験が少ないオペレータやシステムを熟知していないオペレータでも安心して運用できるという。
　さらにシステムは完全に同一のプロセッサと入出力系統を2台並列で稼働させる二重化方式を採用した。高いレベルのリダンダンシー機能を備え、万一の不具合発生時でも音源を損なうことなく瞬時に別のユニットに移行して作業を継続することが可能だ。コンパクトなサイズに多彩な機能を実装しているため、小中規模スタジオや音声中継車などはもちろん、大規模制作スタジオに至るまで幅広いニーズに対応できる。

■コンソールを分割利用できるようになった「C100HDS」
　「C100HDS」は高い信頼性と先進の機能を備えた放送用フルデジタルコンソール。高性能なCPU/DSPカードを搭載したBlackrockプロセッサにより、最大512chのソースをミキシングすることができる。また処理チャンネル数や入出力数などを自由に選択することも可能だ。
　「C10HD」と同様に、ipMIDIによりDAWをコントロールする機能、ダイアローグ・オートミックス機能やサラウンドアップミックス機能など制作支援機能も充実している。
　制御部、音声処理部とも完全に同一のユニットを並列運用する安定運用に対しての高い信頼性が評価され、世界中の放送局で200台以上が稼働しているという。
　今回の展示では制御用ソフトウェアの最新版となるVersion 5を搭載。1台のコンソールで複数のオペレータがレイヤとバスを分割し独立して使えるようになる。これにより、レイヤ設定などをオペレータ別に固定化することが可能になるという。さらに対応フォーマットやPFL機能が拡張されたほか、サードパーティI/Oをサポートし、利用シーンが一段と広がった。
　そのほか、DAWオートメーションデータを使用してアナログフェーダーのコントロールが可能なA-FADA機能を持つハイブリッドコンソール「AWS948」、デジタルプロダクションコンソール「C200HD」、デジタルポストプロダクションコンソール「C300HD」なども展示する。またブース内に音声中継車を配備。通常のヘッドフォンで8chまでのオーディオフォーマットをモニタリングできる、サラウンドヘッドフォン用プロセッサ「A-8」のデモも実施する予定だ。


【InterBEE 2012】
Inter BEEは、国内外のトップレベルの放送機器、映像機器、音響機器、照明機器、IPTV、Mobile TV、クロスメディア、周辺アプリケーションやソリューションが一堂に会する「音と映像と通信のプロフェッショナル展」です。クリエイティブ、メディアビジネスの最新動向を知る機会として、メディアに携わるあらゆる方々に関連した展示会です。
11月14日（水）〜16日（金） 幕張メッセで開催します（入場無料）。