【InterBEE 2012】富士フイルム 電子映像事業部 3D映像の活用の幅を広げる製品・サービスを展示

2012.10.30 UP

FUJIFILM 3D プリントシステムDPR-1
3DCGプリントの印刷イメージ

3DCGプリントの印刷イメージ

 富士フイルム(映像・放送関連機材部門 #6506)の電子映像コーナーでは3D関連の製品やサービスを多数出展する。映像表現の3D化を支援する製品に加え、紙媒体での3D表現を可能にしたシステムやサービスなどが目玉となる。これらの展示を通じ、3Dの魅力や可能性をアピールしていく。

■3D撮影の確認ツールとしての用途を提案
 映像表現の3D化を支援する製品としては、昨年に引き続き、3Dデジタルカメラ「FinePix REAL 3D W3」、3D&2D デジタルフォトフレーム「FinePix REAL 3D V3」を出展する。
 「FinePix REAL 3D W3」は3D静止画だけでなく、3Dハイビジョン動画も撮影できるのが特徴。簡単なボタン操作で切り替えができる。有効画素数1000万画素CCDとフジノン光学式3倍ズームレンズをそれぞれ2基搭載することで、リアルな3D撮影を実現した。
 一方の「FinePix REAL 3D V3」は3Dと2Dの静止画、動画を再生できるデジタルフォトフレーム。モニター表面に微細な凸レンズを並べることで両眼視差を生み立体感を感じさせる富士フイルム独自の「レンチキュラーレンズ方式」を採用し、裸眼のまま3D映像を見ることができる。
 ディスプレイサイズは7.2型。フルカラー表示色は約1677万色。3D再生時の解像度は800×600ピクセル×2チャンネル。またHDMI接続に対応し、3Dデジタルビデオカメラや3Dブルーレイディスクプレーヤーなどの3D対応HDMI接続機器から直接再生することもできる。
 ブースでは3Dデジタルカメラとデジタルフォトフレームの実機を使って、操作性や画質などを体感できる。いずれもコンシューマ向け製品として販売しているが、3D作品撮影時の現場での確認用ツールとして、映画・放送業界向けに提案していく。

■3DプリントをイベントなどのPRツールに
 3Dコンテンツの活用シーンを広げるシステムも主力展示の1つだ。それが「FUJIFILM 3D プリントシステム」である。高画質な3D画像を立体表示が可能な「レンチキュラーシート」に直接プリントする。「FinePix REAL 3D W3」で撮影した3D画像をプリントすることも可能だ。プリントサイズは6×9インチ(152×229mm)、5×7インチ(127×178mm)、4×6インチ(102×152mm)、5×4インチ(152×102mm)の4種類に対応する。
 平面の紙に3D画像を表示できれば、見る人に大きなインパクトを与えることができる。たとえば、3D映画のワンショットを印刷したポストカードを配布すれば、ユニークなプロモーションツールになる。そのほか、観光地やテーマパーク、レジャー施設のPRツールなどにも使えそうだ。一括大量印刷の用途に適している。
 一方、少量の印刷やイベントなど一時的な利用の場合は3月からサービスを開始した「FUJIFILM 3DCGプリント」が有効だ。3D画像から3Dプリントへの注文をインターネットから申し込める。住宅メーカーの展示案内やアミューズメント業界のPRツールなどに利用された実績があるという。
 また「FUJIFILM 3DCGプリント」は従来のカードサイズ(54×86mm)、KGサイズ(102×152mm)、2Lサイズ(127×178mm)、はがき貼付けタイプ(97×145mm)の横位置プリントに加え、11月よりKGサイズ、はがき貼付けタイプの縦位置プリントを追加。ラインナップを広げることで、幅広いユーザニーズに対応をしていく。
 ブースでは「FUJIFILM 3D プリントシステム」の実機を展示するほか、来場者に3Dプリントのカードを配布する予定。平面の紙で3D表現が可能なことを訴求し、幅広い用途への活用を働きかけていく。

【InterBEE 2012】
Inter BEEは、国内外のトップレベルの放送機器、映像機器、音響機器、照明機器、IPTV、Mobile TV、クロスメディア、周辺アプリケーションやソリューションが一堂に会する「音と映像と通信のプロフェッショナル展」です。クリエイティブ、メディアビジネスの最新動向を知る機会として、メディアに携わるあらゆる方々に関連した展示会です。
11月14日(水)〜16日(金) 幕張メッセで開催します(入場無料)。

3DCGプリントの印刷イメージ

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#interbee2019

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