【NEWS】ブラックマジックデザイン DaVinciResolve10をリリース 同時発表の無償版DaVinciResolveLiteもUHD解像度対応に Inter BEE 2013で出展デモ

2013.11.7 UP

DaVinciResolve10

DaVinciResolve10

 ブラックマジックデザインは11月7日、DaVinciResolve10のリリースを発表した。既存のDaVinciResolveユーザーは、無償で同ソフトウェアのダウンロードが可能だ。また、無償版のDaVinciResolveLiteも同時リリースされる。無償版では、UltraHD解像度をサポートし、新しい種類のGPUにも対応した。
 FinalCutProやAvidandPremiereProなど、他社製の編集ソフトとDaVinciResolveの間でタイムラインを自由に移動できる。
 DaVinciResolve10は、11月13日から15日まで、千葉・幕張メッセで開催されるInter BEE 2013のブラックマジックデザインのブース(小間番号:7105)で展示・デモされる。ブースでは、新しいDaVinci Resolve 10を使ったグレーディングデモを実施する予定。

■オンセットグレーディングに対応した機能 ResolveLive
 照明やその他の撮影の要素が、思った通りのものとなっているか、撮影現場でカラーコレクションし、確認しならが決めていく 「オンセットグレーディング」を想定した機能を搭載している。ResolveLive機能では、プライマリー、セカンダリー、パワーウィンドウ、カスタムカーブを使用し、 ビデオ入力から直接ライブでカラーグレーディングができる。グレーディングデータは保存され、カメラファイルがロードされたときに再度リンクする。

■強化された編集機能
 他の編集ソフトで編集されたプロジェクトのオンライン・フィニッシングができるなど、 編集機能が強化されている。これにより、複数の担当者が異なる編集ソフトを使って必要なシーンを提出した場合でも、オリジナルのカメラのRAWファイルでフィニッシングできる。
 また、タイムライン上で、ビデオやオーディオのトラック数を無制限に追加できるようになった。クリップごとに16チャンネルのオーディオがついた、マルチトラック編集も可能。オーディオはビデオと独立し、同期、トリム、タイムラインにドラッグできる。
 このほか、リップル、ロール、スリップなどのトリム機能が改善され、操作中の結果が常にタイムラインとビューアー画面に表示される。ビューアー画面は、分割スクリーンで隣接したクリップのイン/アウトポイントを表示できる。

■FinalCutProXのメタデータを活用したオンラインフィニッシング
 DaVinciResolve10では、FinalCutProXの編集プロジェクトをXML経由でインポートし、オンライン・フィニッシングができる。フレームレートやメディアの種類、オーディオトラックの複数混在や、カラーコレクションのデータもすべて読み込み、カメラのRAWファイルからマスターをレンダリングする。カメラRAWファイルから直接DigitalCinemaPackageファイルに書き出すことも可能。

■詳細の調整が可能なタイトルツール
 新しいタイトルツールでは、静止画グラフィックス、ロウワー・サード、スクロール、クロールタイトルを、様々なフォントサイズ、ドロップシャドウ、XYポジショニングを使って調整できる。タイムラインで、複数のビデオとオーディオトラックなどのエレメンツを、ひとつのクリップとして、複合させることもできる。
 ステレオスコピック3D編集も可能で、左右の目のクリップをメディアプールおよびタイムラインでフルサポートしている。

■カラコレ機能も強化
 カラーコレクション機能もDaVinciResolve10でアップグレードされている。業界標準のOpenFXプラグインをサポートし、クリップごとのプラグイン数は無制限となっている。
 また、1ノードで使用できるパワーウィンドウの数も無制限となった。新しいGradientPowerWindowTM機能により、簡単にグラデーション効果をつけることもできるようになった。このほか、トラッキングデータのコピー&ペーストや、ノイズ・リダクション(spatialおよびtemporal)やモーション・ブラーを含む、モーション・エフェクトも搭載されている。

■EasyDCPと互換
 DaVinciResolve10は、プロジェクトのアウトプット時に、デリバーメニューのタイムラインに、オーディオトラックをすべて表示できる。また、EasyDCPに互換し、劇場向けの納品用にプロジェクト・タイムラインを直接デジタル・シネマ・パッケージ(DCP)にレンダリングできる。カメラRAWファイルから直接、DCPファイルに32bit浮動小数点演算でレンダリングする。ユーザーはEasyDCPのライセンスを購入することによって、この機能を使用できる。
 対応フォーマットには、新たにJPEG2000のデコード・エンコード、AVIのデコードなどが追加されている。

DaVinciResolve10

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#interbee2019

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