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Special 2026.01.21 UP

【Hollywood Report】賞レースのシーズン到来!VESアワード ノミネーション作品審査会が開催される

鍋 潤太郎 / Inter BEEニュースセンター

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画像提供: VES

〇はじめに

新年に入ると、ハリウッドは映画の賞レース・シーズンの幕開けとなる。

特に1月から2月にかけては、ゴールデン・グローブ賞やアカデミー賞、また各映画ギルドではDGA(米監督組合)やWGA(米脚本家組合)、VES(米視覚効果協会)などの授賞式が、こぞって開催される。

中でもアカデミー賞の授賞式は、世界的に認知された権威ある賞ということもあり、「賞レース・シーズンの1番最後」に、締めくくりとして開催されるようスケジュールが組まれる。

さて、年明け間もない1月10日(土)、2月に開催予定の第24回VESアワード受賞式に向けて、ノミネート作品を選定する為の審査会が開催された。今回は、その模様をご紹介させて頂く事にしよう。

〇世界25都市でのノミネート作品審査会

どの映画賞にも共通する事だが、授賞式を行う為には、受賞候補となるノミネート作品の中から受賞作品1本を選定する必要がある。このノミネート作品を選定するのが、今回の審査会である。

VESアワード授賞式は、今年は全25部門という細分化された各カテゴリーに、世界中から膨大な数の応募があった。これを、ある程度の本数に絞り込み、「ノミネート作品を選定する」というのが、ノミネート作品審査会である。

VES設立当初は、このノミネート審査会はLAのみで開催されていた。それから年月を経てLA以外にも様々な地域の会員が増え、審査会の実施地域にロンドンが追加され、NYが追加され、シカゴが追加され…と段階的に増えていき、今年は更にミュンヘン、ミラノ、ソウル、シンガポール、アデレード、チェンナイ、オーランドが追加されたそうである。こうして、世界25都市でのノミネート審査会が実施された。

各地の審査会は、施設を無償提供してくれるポスプロやVFXスタジオのボランティア協力によって実施され、日頃はクライアント試写やミーティングで使用される試写室等のポスプロ施設を利用し、審査が行われる。審査会は朝8時に集合、午後3時過ぎくらいまでのスケジュールで実施される。

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昨年の各都市におけるノミネート審査会の様子(画像提供: VES)

ノミネート作品の審査は、VES会員によるボランティア審査員によって行われる。毎年、11月に入ると主催者であるVESから会員宛に「ノミネート審査員をやってみませんか?」というメールが届く。

なので、もしボランティア審査員に興味があり&予定が合うようであれば、自分の住んでいる最寄りの地域で開催される審査会に事前登録を行い、参加する訳である。

そうは言っても、会員によっては開催場所のポスプロが車で1時間以上掛かる場所にあったり、その日は家庭の都合で遠出は難しい…そんな会員の為に、バーチャル審査会も用意されている。今年はバーチャル審査会は地域や時差のタイムゾーンなどを考慮した16部屋が用意され、そこに「入室」して審査に参加する。

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昨年の現地&バーチャルによるノミネート審査会の様子(画像提供: VES)

前述のように、VESアワードには25ものカテゴリーがある。100本を超える全ての応募作品を1日で審査するのは不可能であるため、各都市で1チーム10~20人程で構成されたチームが8班ほど構成され、各チーム毎に3カテゴリーほどの審査を行う。各カテゴリーによって応募本数は異なる為、応募本数が比較的少な目のカテゴリーを3~4つ程審査する場合もあれば、20~30本もの応募があったカテゴリを2つ審査する事もある。このように、バランスと時間配分を考慮して、審査が行われる訳である。

ちなみに筆者はというと、今回はLAでバーチャル審査会に参加した。筆者の「部屋」の審査は2カテゴリーのみだったが、うち1カテゴリーは応募作品がなんと30本近くあり、その中から数本のノミネート作品を選ぶのは、大変な作業であった。

VESの発表によれば、今年のノミネート審査会は、1月10日(土)早朝、地球の自転に沿って先ずはニュージーランドからスタート、最後にLAでの審査会が完了するまで、準備や事後処理なども含めると総計30時間もの時間を費やして実施されたという事である。まさに「地球規模」の一大審査会であった。

〇おわりに

こうして世界各地での審査結果が集計され、ノミネート審査会から3日後の1月13日(火)、主催者のVESは第24回VESアワードのノミネート作品を発表した

この後、1月26日(月)よりVES会員による受賞作品を選定する為のオンライン投票が行われ、2月の第24回VESアワード受賞式において、受賞作品の発表と賞の授与が行われる。

今年のVESアワード授賞式では、特別賞として映画プロデューサーのジェリー・ブラッカイマー氏にVES生涯功労賞、またWeta Workshopの共同設立者であるリチャード・テイラー氏にVESビジョナリー賞が、それぞれ贈られる予定。

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映画プロデューサーのジェリー・ブラッカイマー氏(左)、Weta Workshopの共同設立者であるリチャード・テイラー氏(右) 画像提供: VES

筆者は、2026年2月25日(水)にビバリーヒルトンで開催される栄えある第24回VESアワード授賞式を取材予定である。レポートをお楽しみに!

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