InterBEE REVIEW2016
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09NDI(Network Device Interface)NewTek, Inc. ディレクター プロダクト マーケティング & セールス イネーブルメントウィル・ウォーターズ 氏IP-VRS(IP Video Router System)株式会社メディアグローバルリンクスシニアマネージャー中村 和則 氏株式会社朋栄 取締役研究開発・製造統括本部 研究開発本部IP開発部 部長和田 雅徳 氏パナソニック株式会社 AVCネットワークス社イメージングネットワーク事業部商品戦略企画部 部長宮沢 哲也 氏Production System”を提案した。オールIPのサブスタジオと同社が提唱するIP Live賛同社のブースを接続した実証実験も実施した。パナソニックは、2016年発足したAIMS Japanのチェアマンを担うなど、積極的に活動している。IP対応のスイッチャーや、ケーブルテレビ向けフルIP多チャンネル送出システムなどを出展した。朋栄は、各種IPストリームの相互変換に対応するIPゲートウェイなどを参考出展した。NECはAIMSやIP LIVEにも参加しており、今回はソニーブースと接続しNMIを装備した機器類によるIP伝送の実証実験をした。 Inter BEE 2016の最終日に開催されたパネルディスカッションは、「世界初! IP伝送ライブ制作技術サミット」と題して、IPライブ伝送提案の各方式と今後の展開についての討議がなされた。現在IP伝送の規格として提唱し、企業連携が進められているのは、GrassValeyが主導するAIMS 、Evertsが主導するASPEN、ソニーが主導するNMI、メディアグローバルリンクスが提唱するIP-VRS、NewTek提唱のNDIの5つがある。この5つのグループから代表者が一堂に会するのは、世界で初めてとなる。 最初に、AIMS、ASPEN、NMI、IP-VRS、NDIの代表が登壇し、それぞれの提案について説明をした。各氏とも、システムの拡張性やトータルコストの削減、さらには新サービスへの柔軟な対応力などを移行メリットとして強調した。 提案説明の後、パナソニックの宮沢 哲也氏がパネラーとして加わり、朋栄 IP開発部部長の和田 雅徳氏がモデレーターによるパネルディスカッションが開催された。 番組制作における4K・8K化が進む中で、IP化の流れは必然ともいえる。しかし、利用者にとっては複数の方式がシステムの中で併存する状態は避けたいところ。ユーザーの意見も含め公開の場でこうした討論が進められることで、現在の群雄割拠の状況が統一されていけば、2020年へ向けた4K・8K制作環境構築も加速していくだろう。

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