InterBEE REVIEW2016
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 4K・8Kの番組制作に欠かせないといわれるIP伝送。従来の同軸ケーブルによるSDI伝送では3G-SDIでも伝送速度が3Gbpsのため、4K/60p(12Gbps)を伝送するには4本の3G-SDIを束ねて使用する必要があった。しかし、取り回しの問題や、ファイルベースの制作態勢への移行の一貫として、IP伝送が進められてきた。 通信技術が今後も進化していけば伝送速度は続々と向上し、よりリッチな伝送も可能になると期待されており、また、利用者の多い通信機器のため、機材の低価格化という面でもIP伝送のメリットは大きい。 しかし、スポーツ中継やコンサートなどの生中継番組の制作現場におけるIP伝送は、ディレイがないことなど、より実現へのハードルが高いことから最後の壁ともいわれてきた。 そうした中で、ここに来て複数のIP伝送規格の提唱があり、企業連携なども進みつつある。Inter BEEの展示会場においても、それぞれのアライアンス・パートナーとの連携を強調するデモがあった。 グラスバレーのIPソリューションコーナーではリアルタイムでIPプロセッシングとルーティングが可能なSDIとIP両方に対応する次世代ルーティングプラットフォーム”GV Node”を展示。ソニーは信号をIP化し光ケーブルで伝送しシステム全体をネットワーク上で一元管理する効率的で付加価値高い”IP Live 世界初!IP伝送ライブ制作サミットを開催群雄割拠から4K・8K 制作環境の構築は加速モードへ08AIMS(Alliance for IP Media Solutions)AIMS チェアマン グラスバレー株式会社バイスプレジデント コアテクノロジーマイケル・クロンク 氏NMI(Network Media Interface)ソニー株式会社 イメージング・プロダクツ&ソリューションセクタープロフェッショナル・ソリューション&サービス本部メディアセグメント事業部門 ソリューション企画部 担当部長梶浦 照雄 氏ASPEN(Adaptive Sample Picture Encapsulation)エバーツ マイクロシステムズ ディレクター プロダクト・マーケティングモー・ゴヤール 氏

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