InterBEE REVIEW2016
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38報映産業との経営統合によるラインアップ強化をアピール■キーワードは"トータルソリューション" 「2016年10月の伊藤忠ケーブルシステム(ICS)と報映産業の経営統合により、製品ラインアップが格段に充実した。今回のInter BEEにおける伊藤忠ケーブルシステムの展示のキーワードは“トータルソリューション”である。ビジュアル、オーディオ、ネットワークにまたがる分野の製品により、映像・音声の編集から配信までを含めたシステムインテグレーションを行えることをアピールしたい」(渡部氏) 「旧報映産業の事業を継続する報映事業本部では、映像分野はもちろん、音響分野の機器の取り扱いといった製品ジャンルの幅広さがあり、さらにスタジオ設計などの技術・ノウハウも持っている。これらが加わることで、伊藤忠ケーブルシステムの提供できるソリューションが、一層幅広くなったことを周知することが狙い」(志賀氏)■統合管理システムからフィルムスキャナーまで幅広い出展 「トータルソリューションを提供するシステムインテグレーターとして、最もアピールしたいのが統合管理システムのIMCである。ファイルベースの番組制作において、業務から放送機器の制御まですべてを一括管理できるシステムは他社では例を見ないのではないか。ワークフローにより、番組制作の依頼から、機材の空き状況に応じ収録予約を自動的に割り当てる正副収録予約、担当の割り当て、素材ファイルの生成から完パケファイルの状況管理、自動トランスコード、FTPによるファイル納品まで、業務でどのようなプロセスが動きどんな設備が利用されているか、端末から全てコントロールできる。番組制作の統合管理システムとして、オリジナル製品をベースにカスタムしBS局に納めた実績もある。IMCはモジュール設計を採用しており、ユーザーニーズに合わせてこれを組み合わせ汎用製品として提供することになった」(渡部氏) 「ファイルベースのクオリティチェッカーとして、低コストで導入できるBit Note(ビットノート)を出展している。規格適合や品質検査を行うクオリティチェッカーは、高機能でレポート作成まで可能な高額なソフトが提供されているが、制作会社などではコスト面から導入に至っていない。一方、Bit Noteは低コストで導入が容易であり、ファイルの規格適合チェック、黒味やフリーズ、無音、ラウドネスなどの品質管理が可能だ。また、光過敏性発作の発症の可能性があるとされている動画シーケンスの解析や評

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