InterBEE REVIEW2012 (JP)
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42Danteに対応した商品群を展示■今回の展示のコンセプトは何か。 「展示のコンセプトは“All to the NEXT”。ヤマハ、CLシリーズ、NEXO、Steinbergといった各ブランドの新商品に加え、ヤマハグループのトータルソリューションを提案した。具体的には、各新商品をデジタルオーディオネットワーク『Dante』につなぎ、ネットワーク上から監視・制御することで、デジタルオーディオの世界が新たなステージに到達したことをアピールするものだ」■どのような展示を心がけたか。 「ヤマハグループの総合力がより伝わるように見せ方を工夫した。昨年の20コマから今年は25コマにブースを拡大し、ブランドごとの仕切りもなくした。そうすることでトータルソリューションによるワークフローの全体像がよりわかりやすくなると考えたからだ。全体像を示すことで、レコーディングから音楽制作、ライブ会場での利用まで幅広いニーズに対応できることを紹介した」DAWシステム「NUAGE」を世界初披露■展示の中で特に反響の高いものは何か。 「Dante対応のトータルソリューションはもちろんだが、その中でもヤマハとSteinbergとのコラボによるポストプロダクション向けシステムソリューション『NUAGE』の反響が非常に良い。これはヤマハがSteinbergをグループ会社化して初の大型統合製品であり、今回のInter BEEが世界初披露となる。コントローラに関しては今まで大型の専用機がなかったため、業務用システムとしての高いニーズを実感している」■来場者のニーズをどのように感じているか。 「最近はオーディオと映像を分けて考えるのではなく、両者を統合したソリューションのニーズが高まっている。実はNUAGEもそうしたニーズに対応した製品。オーディオ編集の機能がメインだが、映像とシンクロしながら編集を行える。ブースでも映像と併せてオーディオ編集するデモを公開した」 「こうしたニーズが高まっているのは、オーディオと映像を組み合わせた展開の仕方が増えてきているからだ。例えば、ライブハウスのお客様の場合、ただコンサートをするだけでなく、映像も一緒に撮って、パッケージとして商品化したり、ネットワークを使って動画を交えた音楽配信を行うケースもある。さまざまな展開を考えていく中で、オーディオと映像を一体的に処理できるシステムが求められている」

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