【NEWS】関西放送機器展が開催 4K8K番組制作環境をアピール 関西放送局各社の4K8K作品が上映

2018.7.19 UP

4K、8K対応のカメラステージのコーナー

4K、8K対応のカメラステージのコーナー

池上通信機の8Kスーパーハイビジョンカメラシステム「SHK-810」

池上通信機の8Kスーパーハイビジョンカメラシステム「SHK-810」

パナソニックの4Kヘッド分離型カメラ「GP-UH532」

パナソニックの4Kヘッド分離型カメラ「GP-UH532」

カナダIOインダストリーズ社4Kコンパクトビデオカメラの新シリーズ「Victorem SDI」

カナダIOインダストリーズ社4Kコンパクトビデオカメラの新シリーズ「Victorem SDI」

 7月11、12日の2日間、大阪市ATCホールにおいて、第3回 関西放送機器展が開催された。主催は関西放送機器展実行委員会(アジア太平洋トレードセンター、テレビ大阪、テレビ大阪エクスプロ)。映像、音声、コンテンツ制作など、放送、業務用機器、関連サービスが一堂に会する関西で最大級の催し。3回目の今年は出展企業数100社を超え、12月1日からの新4K8K衛星放送へ向けた4K、8K関連の製品が多数出展。2日間で3,022人の来場があり、会場は放送、映像業界の関係者で連日盛況となった。

■関西放送局の4K・8Kコンテンツを多数紹介
 1回目から実施している主催者企画コーナー(上写真)では「4K・8Kで見る"関西"」として、NHK大阪放送局、NHK神戸放送局、NHK和歌山放送局、NHKメディアテクノロジー、毎日放送、関西テレビ放送、朝日放送テレビ、テレビ大阪の各社が制作した4K、8Kコンテンツが紹介された。
 上映した映像は8K SDR作品1点、8K HDR作品8点、4K HDR作品6点あり、いずれも、関西の自然や文化、祭り、芸術、スポーツなどをテーマとした作品。
 メインステージのコンテンツの再生デモでは、8K HDR、4K HDRの映像が再生され、4K HDRからリアルタイムにHD SDRへ変換するデモも行われた。

■4K8K対応カメラも勢揃い
 また、4K、8K対応のカメラステージのコーナーでは、各社の協力でカメラ、レンズ、照明などが出展された。
 出展されたカメラは、池上通信機から、8Kスーパーハイビジョンカメラシステム「SHK-810」、4K/HDスタジオカメラ「UHK-435」、2/3型4KCMOS 3板式システムカメラ「UHK-430」 の3機が、JVCケンウッドから業務用ハイエンドカメラレコーダー「GY-HC900CH」が出展された。

 SHK-810は、3300万画素のCMOSセンサーを搭載。中継時の運用をサポートするフォーカスアシストやタリー、インカムなどを装備している。
 UHK-435は、世界初の4K/HDスタジオカメラ。2/3型 4K 8MピクセルCMOS3板式の光学系を搭載し、広ダイナミックレンジの映像表現を可能にしている。
 UHK-430は、高品質な色再現を実現した4K/HDマルチフォーマットシステムカメラ。HDカメラと同様の運用性で4K映像制作ができる点が特徴だ。
 GY-HC900CHは、「CONNECTED CAM」と呼ばれ、MIMO方式のワイヤレスLANを内蔵。ライブストリーミングや高速のファイル転送機能を装備している。B4レンズマウントを搭載し、10ビット、4:2:2サンプリングにも対応している。

 これらのコーナーでは、アストロデザイン、シャープ、池上通信機、昭特製作所、インターテック、ソニービジネスソリューション、NHKメディアテクノロジー、富士フイルム、共信コミュニケーションズ、三友(以上、8K技術協力)、イングスJBS、NHKメディアテクノロジー、キヤノンマーケティングジャパン(以上、4K/HDR技術協力)、緑屋電気(カメラステージ照明技術協力)の各社が機材、技術協力をしている。
 
 このほか、主催者企画として、「相撲VR体験」、「5Gが創る未来」の二つの企画が会場内の特設スペースで実施された。「相撲VR体験」では、実際に関取の動きをモーションキャプチャーで取り込んで制作した相撲取りのCGの動きを、HMDを装着して対戦相手の視点から体験できる。会場には、土俵にみたてた円形のスペースで、実際の取り組みの態勢をとりながらHMDの映像を見ることができた。
 
■小型カメラも4K対応本格化
 各社のブースでも4K8K放送に対応する製品が出展。4K番組制作の幅を拡げる機材も各社から出展されていた。
 パナソニックとテクノハウスからは、バラエティやスポーツ番組、ドキュメンタリー等で活用される4K対応の小型カメラが出展されていた。
 パナソニックの4Kヘッド分離型カメラ「GP-UH532」は、4K Ultra HD対応水平解像度1600TV本、F8、2000Lux。ITU-R BT.2020対応。現在CCUとの接続ケーブルは15mだが、今後30mも対応予定。すでに発売後1年ほど経過しているが、放送局における2K対応のヘッド分離型カメラから順次移行が進んでいるという。
 テクノハウスは、カナダIOインダストリーズ社の4K60p対応コンパクトビデオカメラの新シリーズ「Victorem SDIシリーズ」を出展。同社は非圧縮デジタルビデオレコーダーや高速イメージングシステムの開発を手掛けており、マイクロソフトのホログラフィック研究所に110台のカメラを納入した実績を持つほか、英国プレミアリーグサッカーのゴールライン検出システムや平昌オリンピックでもカメラを提供している。
 「Victorem SDIシリーズ」は、センサーにソニーの高性能撮像素子「Pregius」シリーズの4Kグローバルシャッター1インチセンサー「IMX305」を採用。HDR(PQ,HLG)にも対応し、12G-SDI出力を備え、10-bit 4:2:2,4:4:4(RGB)さらにRAW(Bayer)出力も可能という。レンズはCマウントのほか、マウントアダプターによるアクティブEFマウント(アイリス・フォーカス制御)のEFレンズも対応する。価格は65万円。

 会場ではこのほか、アストロデザインがシャープの8Kカメラ「8C-B60A」を出展したほか、8Kによる映像制作のワークフローをデモ。また、各社から4K対応の最新カメラや制作環境が出展されており、HDから4K8Kへと番組制作の移行を支える機器、技術が各社からアピールされていた。


【主催者企画 上映コンテンツ】
■NHK 大阪放送局 8K/SDR作品
8Kタイムラプス紀行「水都大阪 〜水のある風景〜」(尺5分)

■NHK 神戸放送局 8K/HDR作品
「はじまりの港〜再起の港〜」(尺2分29秒)
「はじまりの港〜靴と歩いて〜」(尺2分2秒)
「匠〜Takumi〜 有馬籠」(尺1分40秒)
「匠〜Takumi〜 工芸菓子」(尺1分31秒)

■株式会社毎日放送 8K/HDR作品
「8K花美」(尺1分30秒)

■関西テレビ放送株式会社 8K/HDR作品
「つくるということ」(尺14分11秒)

■株式会社NHKメディアテクノロジー 8K/HDR作品
「紀州紀行ダイジェスト」(尺6分46秒)
「大阪around」(尺7分50秒)

SNSにて情報配信中#interbee2018

  • Twetter
  • Facebook
  • Instagram
  • Youtube