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2017.11.4 UP

【Inter BEE 2017】4年目を迎えたINTER BEE CONNECTED 超人気イベントを支えるボードメンバーが繰り広げる白熱の議論!! 開催直前会議の潜入取材報告

INTER BEE CONNECTEDの基調講演国際会議場2階コンベンションホールAで開催。要オンライン予約
INTER BEE CONNECTEDの基調講演国際会議場2階コンベンションホールAで開催。要オンライン予約
毎回立錐の余地のないほどの人気セッション。展示ホール 7のINTER BEE CONNECTEDオープンステージで開催
毎回立錐の余地のないほどの人気セッション。展示ホール 7のINTER BEE CONNECTEDオープンステージで開催
iINTER BEE CONNECTED ボードメンバーの会議前の風景。嵐の前の静けさが漂う
iINTER BEE CONNECTED ボードメンバーの会議前の風景。嵐の前の静けさが漂う

 11月15日から17日までの3日間、幕張メッセで開催するInter BEEで注目が集まるイベントの一つ、INTER BEE CONNECTED。今年で4回目を迎えるこの催しは、世界的に激しい展開を見せている動画配信の最新状況をテーマにしたセッションなど、放送を中心とした映像ビジネスの最新動向について当事者が登壇して話しをするという大変貴重な催しとして注目されている。

■放送を中心にした映像ビジネスの最前線
 キー局による動画配信の最新状況や海外からの動画配信サービスの担当者など、国内外の最先端で活躍する担当者を招き、現状の課題や今後の展望など、忌憚のない意見をぶつけあうという画期的なイベントは毎回、会場を関係者が埋め尽くし、熱気を帯びた討論が交わされている。

■注目の課題について当事者が討論
 テーマも多彩で、一昨年は国内外の視聴率測定、昨年は放送における著作権管理や、ネットの報道など、センシティブな話題についても、直接当事者に登壇してもらい、話しを伺うというように、毎年、時代の流れに則して一歩先を行く新たな切り口を打ち出してくる挑戦的な内容だ。

■CONNECTEDを支えるボードメンバーにインタビュー
 実際、こうしたテーマの選定から関係者への協力打診、そして実際の会場での熱のこもった進行などを実現できている理由は、INTER BEE CONNECTEDのボードメンバーの存在につきる。
 今回、そのセッションの内容や登壇者などを決める裏舞台ともいえるボードメンバーの会議に潜入し、今年のINTER BEE CONNECTEDの見どころなどについて聞くことができた。
 ボードメンバーは、いずれも最前線の動向を把握し、かつ自らもその現場で活躍しているメンバーで構成されている。前年のInter BEEが終了してからほぼ1年をかけてテーマの選定から話の内容、登壇者のリストアップや直接交渉など、一貫してボードメンバー自身が進めている。ボードメンバーの議論は毎回、最新の状況についての忌憚のない意見の交換で白熱する。そうした中から、最前線の動向を把握し、かつ自らもその現場で活躍しているメンバーならではのセッションが組み立てられていく。セッション一つ一つがまさに"大向こうをうならせる"内容となるのは、これだけ最適のメンバーが揃っているからに他ならない。
 編集部では、セッションの内容もほぼ固まりつつある最後のミーティングに参加し、そうしたメンバーに、今年の傾向、見どころについて聞いた。


ーー今回でEXPERIENCEは4回目を迎えますが、今までのCONNECTEDとの違いについてお話しください。
■各局の動画配信に個性が出てきた
「放送局はこれまで、動画配信については暗中模索でしたが、現在は方向性が固まりつつあり、動画メディアに関わる人々の個性も際立ってきており、ローカル局、キー局ともにそうした個性を生かした新しい番組作りが出てきていますね」
 「特に、ローカル局においては、独立したビジネスモデルが出現しており、第四回目を迎えるCONNECTEDの基調講演では、東京以外のキー局、ローカル局のセッションへの参加が倍以上となりました。ここに来て局ごとにコンテンツ戦略の特徴が出てきています。基調講演では最新情報もたくさん発表される予定で相当見ごたえがあるはずです」
 「ボードメンバーの一員であり、今回のセッションでもコーディネーターとして登壇するメディアコンサルタント 境治氏の著作『拡張するテレビ ― 広告と動画とコンテンツビジネスの未来 ―』にもありますが、メディアの人々は動画配信を実に前向きに捉え、積極的に取り入れていこうと考えています」
 
ーーそれぞれのセッションに重要なテーマがあり、関係者にとってはどれも必見かと思いますが、新たな切り口や注目すべきセッションを教えてもらえますか
■オンデマンドのラジオの状況を紹介
 「今回初めて、オンデマンドのラジオについて語っていただくセッションがあります。10/17日(金)に『ラジオから報道はどうなっていくのか?』です。今現在のラジオ局での取り組みについて、テレビ関係者にも刺激となるお話しですので、ぜひ多くの方に視聴いただきたいと思います」

■若手TVマンが本音を激白!
 「TV局の20代の若手スタッフが登壇する、11/16日の『YOUは何しにTVへ?~若手テレビ局員が激白!~』も見どころです。作り手としての本音や、制作についての話があり、制作にかかわる若手の方に視聴してほしいですね」

■新たな動画配信への取り組みを行う各メディア
 「この一年、各メディアでは、新しい取り組みがありました。TBS、テレビ東京などから新しいプラットホームを立ち上げるという発表がありました。日本テレビは、今、HuLuについてもリニューアルを予定しています。テレビ朝日、abemaTVもまた、新たな取り組みを開始しています。セッションでは、こうした各メディアの最新状況について、直接担当者から生の話を聞ける機会ですので、ぜひ多くの方に参加していただきたいと思います」

ーー放送業界として今後、動画配信のあり方はどのような方向になるとお考えでしょうか
■「動画配信を前向きにとらえるメディア各局へ進化」
 「動画配信はこれから、ますます進むと思われます。そのため、番組放映後の視聴についても、録画機器で録画して視聴するスタイルから動画配信でオンデマンド視聴するというようにスタイルが変わっていく可能性があります。一方で、TV番組がオンデマンドで何度も視聴できるようになれば、配信の管理も安易となるでしょう。そのような観点において、今後の動向を見据えて、放送業界は、柔軟に対応していくべきだと思っています」

■ローカル局の新たなチャンス
 「ローカル局ではここにきて、番組の配信をするものがないという問題に直面してきました。これまでは、限られたチャンネル数、時間枠という制約がありましたが、それがインターネットでの配信ではそうした制約がありません。ただ、それは、番組をこれまで以上に自由に制作できるチャンスと捉えています。ローカル局が生き残るためには、今後、それぞれの特徴を生かした自己表現を強化していくことが重要になると思います」

ーー配信動画コンテンツで個性を強化していくということでしょうか
 「いえ、それに限らず、ローカル局ではテレビ番組から動画配信、さらには地元でのイベントまでも含めて広義の『コンテンツ』と定義づけていくようになるはずです。そのコンテンツ、テレビ番組と動画配信、リアルなイベントを掛け合わせた形をいかに地域で活用するか。それにより、今後の道筋が見えてくると感じています。そうした試みを実行しなくては、このままでは、ローカル局は生き残れないかもしれません」

■INTER BEE CONNECTED 基調講演 概要
 INTER BEE CONNECTED基調講演「配信新時代 〜キー局とプラットフォーム〜」
(モデレータ)
株式会社ワイズ・メディア 代表取締役 メディアストラテジスト 塚本幹夫氏
(パネリスト)
太田 正仁氏(日本テレビ放送網株式会社 インターネット事業局 インターネット事業部 部次長)
大場 洋士氏(株式会社テレビ朝日 総合ビジネス局 デジタル事業センター長)
茂川 博史氏(株式会社東京放送ホールディングス 総合戦略局 総合戦略部長)
蜷川 新治郎 氏(株式会社テレビ東京コミュニケーションズ 取締役)
野村 和生氏(株式会社フジテレビジョン 総合事業局 コンテンツ事業センター コンテンツデザイン部 部長職)
(基調講演のみ国際会議場2階「コンベンションホールA」で開催。要オンライン予約)

■INTER BEE セッション 概要
 幕張メッセ・展示ホール 7のINTER BEE CONNECTED 内オープンステージで開催する企画セッションは、予約不要。3日間にわたり、今年も充実した内容のセッションが並ぶ。Inter BEE会場内へ入るにはInter BEEの事前登録が必要になる(無料)。

≪11 月 15日(水)≫
●「本格化する“スクリーン選択”の時代の見取り図を描く 〜電通・ビデオリサーチによる挑戦〜」(10:30-12:00)
(モデレータ)
奥 律哉氏(株式会社電通 電通総研 メディアイノベーションラボ 総括責任者)
(パネリスト)
美和 晃氏(株式会社電通 電通総研 メディアイノベーション研究部長)
講演者調整中(株式会社ビデオリサーチ)

●「テレビはリビングルームで生き残れるのか?!〜スマートテレビの最新動向とビジネスの可能性〜」(14:40-15:40)
(モデレータ)
田代 奈美氏(株式会社博報堂DYメディアパートナーズ データドリブンビジネス開発センター 開発推進部)
(パネリスト)
松本 融氏(シャープ株式会社 IoT 通信事業本部 IoT クラウド事業部 サービスマーケティング部 部長)
石井 大貴氏(株式会社 TBS テレビ メディアビジネス局 ビジネス推進部)
安藤 聖泰氏(株式会社 HAROiD 代表取締役社長)

●「ケーブル ID でケーブルテレビ業界が変わる」(16:00-17:00)
(モデレータ)
二瓶 浩一氏(一般社団法人日本ケーブルテレビ連盟 理事 ※株式会社電通 ラジオテレビ局より出向)
(パネリスト)
塩冶 憲司氏(株式会社 CCJ 代表取締役社長)
丸山 康照氏(須高ケーブルテレビ株式会社 代表取締役社長)
橋本 幸典氏(日本デジタル配信株式会社 取締役専務執行役員 事業戦略企画推進本部 本部長 プラットフォーム推進室 副室長)
北 俊一氏(株式会社野村総合研究所 プリンシパル)

≪11 月 16 日(木)≫
●「スポーツライブ配信のポジションセッティング 〜ニッチコンテンツからピョンチャンまで〜」(10:30-11:30)
(モデレータ)
岩田 淳氏(株式会社テレビ朝日 経営戦略局 経営戦略部 渉外担当部長)
(パネリスト)
須澤 壮太氏(一般社団法人リコネクトテレビジョン 代表理事)
佐野 徹氏(日本テレビ放送網株式会社 スポーツ局 担当部次長 兼 スポーツ事業推進部 プロデューサー)

●「番組制作とネットコミュニケーション」(12:30-14:10)
(モデレータ)
境 治氏(メディアコンサルタント)
(パネリスト)
羽鳥 健一氏(株式会社フジテレビジョン「貴族探偵」プロデューサー※株式会社 WOWOW に出向中)
汐口 武史氏(讀賣テレビ放送株式会社「恋がヘタでも生きてます」プロデューサー)
渡邊 悟 氏(日本放送協会 制作局 生活・食料番組部「あさイチ」プロデューサー)
平山 大吾氏(株式会社テレビ東京 制作局 CP 制作チーム)

●「YOUは何しにTVへ? 〜若手テレビ局員が激白!〜」(14:40-15:40)
(モデレータ)
脇浜 紀子氏(京都産業大学 現代社会学部 教授)
(パネリスト)
入社4年目:松山 雄介さん(北海道テレビ放送株式会社 編成総合制作部ディレクター)
入社2年目:鈴木 絢子さん(東京メトロポリタンテレビジョン株式会社「ひるキュン!」)
入社2年目:杉本 雅さん(南海放送株式会社 報道制作局 制作部 ディレクター)
入社9年目:武藤 久さん(南日本放送株式会社「てゲてゲ」)

●「テレビ局のネット報道はどうなっていくのか?」(16:00-17:00)
(モデレータ)
村上 圭子氏(日本放送協会 放送文化研究所 メディア研究部 主任研究員)
(パネリスト)
清水 俊宏氏(株式会社フジテレビジョン 総合事業局 ニュースコンテンツプロジェクトリーダー)
宇佐美 理氏(日本テレビ放送網株式会社 報道局 サイバー戦略部長)
足立 義則氏(日本放送協会 報道局 ネットワーク報道部 副部長・ソーシャル担当デスク)

≪11 月 17 日(金)≫
●「ラジオからメディアの未来を考える」(10:30-11:30)
(モデレータ)
三浦 文夫氏(関西大学 社会学部 教授)
(パネリスト)
青木 貴博氏(株式会社 radiko 代表取締役社長)
三村 孝成氏(株式会社 TBS ラジオ 取締役 メディア推進局長)

●「準キー局よもやま話 〜東京とローカルの狭間で〜」(12:30-14:10)
(モデレータ)
影山 貴彦氏(同志社女子大学 教授)
(パネリスト)
長井 展光氏(株式会社毎日放送 役員室 兼 経営戦略室 エグゼクティブ)
的場 崇氏(朝日放送株式会社 総合編成局コンテンツ戦略部 部長)
竹内 伸幸氏(関西テレビ放送株式会社 コンテンツビジネス局 コンテンツ事業部長)
山下 雄司 氏(讀賣テレビ放送株式会社 経営企画室メディア企画部)

●「ローカルコンテンツ革命!〜Over 2020 を見据えたローカル局の戦略〜」(14:40-15:40)
(モデレータ)
齊藤 浩史氏(株式会社毎日放送 経営戦略室 メディア戦略部長)
(パネリスト)
青木 秀之氏(山形放送株式会社 営業局 イノベーション事業部 統括部長)
安藤 美国氏(株式会社 CBC ラジオ 編成業務局 編成業務部・副部長)
梅嵜 貴史氏(RKB 毎日放送株式会社 編成戦略局 局次長 兼 メディア戦略部長 兼 技術局次長)

●「テレビの再定義 〜最前線の制作者たちは、今、テレビをどう捉えているのか?〜」(16:00-17:00)
(モデレータ)倉又 俊夫氏(日本放送協会放送総局 デジタルコンテンツセンター 副部長)
(パネリスト)
下川 猛氏(株式会社フジテレビジョン コンテンツ事業局 コンテンツ事業センター コンテンツデザイン部 主任)
小国 士朗氏(日本放送協会 制作局 開発推進ディレクター)
岸 遼氏(株式会社 HAROiD クリエイティブディレクター))

以上


◆Inter BEE 2017 開催概要◆
■会期:2017年11月15日(水)〜11月17日(金)〔3日間〕
■展示時間:11月15日(水)・16日(木)10:00-17:30/17日(金)10:00-17:00
■会場:幕張メッセ(展示ホール1〜8、イベントホール、国際会議場)千葉市美浜区中瀬2-1
■入場:無料(登録制)
■主催:一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)
■後援:総務省、経済産業省(建制順)
NHK、一般社団法人日本民間放送連盟、一般社団法人電波産業会(順不同)
■運営:一般社団法人日本エレクトロニクスショー協会(JESA)

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