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2017.9.23 UP

【NEWS】IBC2017報告(2)映像の多様性時代に呼応した様々なアイディア製品も出展

キヤノンの多目的モジュールカメラ「MM100-WS」
キヤノンの多目的モジュールカメラ「MM100-WS」
グラスバレーはEDIUS 9を初披露
グラスバレーはEDIUS 9を初披露
Facebookは、360度ライブのデモを様々な形で行っていた
Facebookは、360度ライブのデモを様々な形で行っていた
Facebookブースでは、コンパクト360度カメラによるデモが各所で行われていた
Facebookブースでは、コンパクト360度カメラによるデモが各所で行われていた

 今年のIBCも近年放送業界への浸透が進んでいるIP化、HDR化、そしてクラウドシステムの導入が進んでいることを如実に表した展示内容が目立った。従来の放送技術については各所ですでに前時代的なモノとして表現として「Traditional Broadcast」と呼ばれており、新興のOTTやサイネージ、ネット映像などの放送以外での映像ビジネス分野の拡大・台頭が明確だ。また新しいテクノロジー面でもニッチな分野や細部での更なる進化を遂げている面が伺われた。
(HOTSHOT編集長/映像ジャーナリスト 石川幸宏)

■キヤノン 業務用カメラ「XF405」、4KHDRモニター「DP-V2411」などを出展
 キヤノンでは業務用カメラ「XF405」や、12G-SDI端子を搭載した新しい4KHDRモニター「DP-V2411」の他に、産業用として多目的モジュールカメラ「MM100-WS」を発表、参考展示を行った。40(タテ)×40(ヨコ)×21(奥行き)mmのマイクロサイズのカメラユニットで、1ルクス程度の低照度環境でも撮影可能。防塵防滴や堅牢性にすぐれており、背面にはSDIやHDMIなど様々なモジュールが組み立てブロック方式で接続できる設計になっている。
 これらはサードパーティ製品も視野に入れているそうで、狭小スペースでの監視や配管内の点検、車載カメラ、映像制作機材など、産業用途も含む映像化支援ツールとしての使用など、さまざまな業務・産業用途で活用されることを想定しているという。

 もうひとつは、主に政治用途での監視用などの特殊カメラを製造している、Seranti社と共同で、同社の放送用望遠レンズとソニーなどの4Kカメラを組みあわせた、全天候型の大型パン/チルトカメラシステムを展示。このパン/チルト雲台はこのところの監視用途などで、今回のIBCでも随所で見ることができた。この大型カメラシステムの使用用途としては、これから冬季オリンピックなどでのスキー競技などの中継、モータースポーツなどの中継に活用が期待されている。

■グラスバレー AWS対応を強化 ノートPCで編集可能に
 グラスバレーから初披露されたEDIUS 9は、ここ一年ほど、デモ展示を行っているAmazon AWSでのクラウド編集システムをまたさらに進化させた。いままでは編集ファイルを手元のサーバーにダウンロードし、編集後にクラウドサーバーへアップロードするなど、その度のアップロード/ダウンロード に時間と料金が発生していた。それをAmazon AWSのクラウドサーバーに編集ファイルをアップしてしまうことで、手元には端末のノートPCさえあれば、どこからでも編集が可能だ。既存のAWSを利用することで、不用意な課金も防げるメリットがあるという。
 EDIUS 9では、さらにキヤノンのEOS C200に搭載されたCinema RAW Lightなどの新フォーマットにも対応している。発売は本年11月の予定。

■Facebookが360度ライブをデモ
 Facebookは、360度ライブのデモを様々な形で行っていた。特にパーソナルでの350度映像の人気と浸透は進んでいるようで、世界各社から様々なコンパクト360度カメラがすでに発売されており、Facebookのブースでも新製品がいくつも発表されている。このFacebookのブースや、Google、Vimeoなどの展示ブースを置く14ホールが、先進の映像メディアソリューションの様々な展示が行われており、多くの来場者の注目を浴びていた。

編集:Inter BEE 2017 ニュースセンター

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