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2017.2.17 UP

【INTER BEE CONNECTED セッション報告(10)】「ユーザー主役のライブストリーミング」LINE LIVE、Tiwtter、Facebookのライブ配信担当者が登壇! 最新動向を披露

LINE LIVEは縦型で映像視聴している
LINE LIVEは縦型で映像視聴している
ライブ配信は2016年のメディア状況の中でもっともホットなテーマのひとつだった
ライブ配信は2016年のメディア状況の中でもっともホットなテーマのひとつだった
ユーザー発信ができるライブ配信のサービス事業者が一堂に会した
ユーザー発信ができるライブ配信のサービス事業者が一堂に会した

 INTER BEE CONNECTED企画セッション、三日目二番目のセッションは「ユーザー主役のライブストリーミング」。SNSの発達で、従来のメディアの「作り手」と「受け手」の関係が崩壊し、新しい関係性が構築されつつある。その中で動画配信もユーザー自身ができるサービスが次々に誕生し、注目されている。ここではユーザー発信ができるライブ配信のサービス事業者として、LINE の佐々木大輔氏、Twitterの三澤一裕氏、Facebook の綾尾康嗣氏をパネリストに迎え、スマートニュースの松浦茂樹氏のモデレーションでディスカッションが行われた。
(コピーライター/メディアコンサルタント 境 治)

■女性比率、若者比率の高いLINE LIVE
 まず三者から、それぞれのサービスについて短いプレゼンテーションが行われた。
 LINEの佐々木氏は、2015年12月にスタートしたLINE LIVEについて説明。ユーザー自身が配信できるようになったのは2016年の8月からだが、すでに多くのユーザーが利用しているという。女性の比率が57%と高く、24才以下が47%と圧倒的にユーザー層が若い。一般ユーザーの配信は、ほとんどタテ型で画面を使っているそうだ。

■Periscope買収のTwitter
 三澤氏はまずTwitterのユーザー推移を説明。2016年9月の月間ユーザー数は4000万人で直近でも非常に増えているそうだ。そんな中、2015年3月にライブ配信アプリPeriscopeを買収。Twitterのタイムラインでライブ配信が直接出てくるようになった。各メディアにも使ってもらえるよう支援しているという。

■国内ユーザー数2400万人、Facebook Liveのユーザー数も急増中
 綾尾氏はFacebookの概要を説明。月間ユーザー数は全世界で17.9億人、日本でも2400万人いるという。Facebook Liveは急激にユーザー数を伸ばし、長時間視聴される傾向だそうだ。企業の利用も多いが、圧倒的にユーザー自身の映像配信が多い。

■報道、スポーツ、エンタメなど利用事例が拡大
 主題はユーザーによる映像配信だが、最初に企業などによる公式配信についての現状が語られた。TwitterのPeriscopeは京都国際映画祭で使われて7万人に視聴され、海外からの視聴もかなり多かったそうだ。
 Facebook Liveはジャーナリストが現場から配信する事例がかなりある。5月には「投稿ツール」が導入され、カメラのラインから配信できるようになった。
 LINE LIVEはLINEに公式アカウントを持つ企業や団体が盛んに配信をした。サントリーはモルツ球団の試合を配信し、300万人が視聴したという。映画界にもアピールし、『君の名は。』では新海監督がヒットのお礼を配信し、ファンとの交流ができたそうだ。
 議論の後半ではユーザー配信の事例が披露された。佐々木氏は、LINE LIVEの場合スマホで配信するので部屋の中だけでなく学校や旅行中に配信するユーザーもいたのが面白かったと述べた。綾尾氏は、FacebookLiveでアメリカの女性がチューバッカのマスクを被って配信し、1億3千万回再生されて話題になったことを話した。こんなにバイラルするものかと実感できたという。

■コンテンツによっては意外と多い視聴時間
 ライブ配信が多くの人に見られるにはどうすればいいかについて松浦氏が訊ねたところ、綾尾氏はインタラクティブなコミュニケーションが生まれるとうまくいくと述べた。三澤氏は視聴分数にふれ、例えばアイドルの配信ではテレビ出演が少ない子のほうが長い時間視聴される傾向を指摘。佐々木氏も、LINE LIVEの配信がびっくりするくらい長く見られており、夜中だと2時間3時間見続けることも多いと話した。

■VR映像のライブ配信に期待
 今後の進化について、佐々木氏が話したことが興味深かった。今後インフラと技術が進んでVR映像をライブ配信に活用できるようになったら、本当にその場にいるかのような映像配信が可能になるのではないか。そうなったら面白いだろうと盛り上がった。

 ライブ配信は2016年のメディア状況の中でもっともホットなテーマのひとつだった。まだまだそれぞれ試行錯誤の段階だが、その進歩はユーザー自身が切り開く要素も大きいだろう。先がわからない分、ワクワクさせてくれる領域ではないだろうか。今後の進捗も見守りたい。

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