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2016.2.5 UP

【NEWS】ニールセン調査 TVerなどTV局系のVOD利用が増加 スマホなどモバイルからの視聴数、利用時間が拡大

TVerのウェブサイト
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 視聴行動分析サービスを提供するニールセン(本社・東京都港区)は1月26日、日本におけるVODの利用状況を分析した結果を発表した。
 2015年11月の各VODサービスの利用者数は、TV局系のVODの場合、PCから139万人、スマートフォンから532万人、また、在京民放5社が連携したVOD Tver(ティーバー)は、PCから57万人、スマートフォンから251万人に利用されていたという。また、定額制のVOD(SVOD)は、PCから269万人、スマートフォンから781万人に利用されていた(SVODは利用者数上位5サービスを集計)。両サービスともにスマートフォンからの利用者数がPCを大きく上回ったという。
 スマートフォンからの各VODの利用者数を昨年と比較すると、TV局系のVODは全体の利用者数が約10倍に増加したが、SVODは全体の利用者数は大きな変化はなかった。
 一方で、月間利用時間が5分以上の利用者数は、TV局系のVODが117万人増加、SVODは67万人増加した。平均利用時間でも、TV局系は14年11月時点で2分であったのが15年11月には12分に、SVODでは5分であったのが31分に増加した。
 スマートフォンからのSVODの利用者数上位3アプリの重複利用状況をみると、総利用者数201万人のうち、2つ以上のアプリを利用している人は5%で、残りの95%は1つのアプリだけを利用していたという。
 同社シニアアナリストの高木史朗氏は「利用者数の多かったスマートフォンに注目すると、Tverがサービスを開始したことで、TV局系のVODは、全体の利用者数が大きく拡大。また、TV局系のVOD、SVODともに利用時間も大幅に増加しており、徐々に日本市場においてもサービスの利用が浸透してきている様子がうかがえる」
 「NetflixやAmazonプライム・ビデオなどが昨年サービスを開始したものの、SVODでは利用者数は増加していない。今回の調査では、PCとスマートフォンからの利用に限った話だが、その他のスクリーンからの利用状況も含め、SVOD自体に関心のある人がどの程度増えていくのか、注視していく必要がある。広告モデルのサービスと定額制のサービスの料金形態に対する消費者の意識にも注意が必要」(高木氏)
 「SVODの利用が浸透している米国では、SVOD利用者のうち2サービス以上利用している人が30%以上を占めている。競合との差別化のために、各社がオリジナルコンテンツの制作に力を入れていることが、重複利用を促進している。今後日本市場においても、オリジナルコンテンツが増えていくことで、複数サービスの加入が増えていく可能性がある」

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