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2015.10.22 UP

【IBC 2015】ソニー・ヨーロッパ VP 山内氏に聞く 「欧州の放送業界で高まりつつあるIP、4K移行への関心」

ソニーのプレス発表会
ソニーのプレス発表会
プレゼンテーションをする山内氏
プレゼンテーションをする山内氏
4Kスーパー35mmCMOSセンサー搭載、リアルハンドヘルドシネマカムコーダー「FS-5」(11月発売予定)
4Kスーパー35mmCMOSセンサー搭載、リアルハンドヘルドシネマカムコーダー「FS-5」(11月発売予定)
12.2メガピクセル、5軸手ブレ補正で高感度ISO409600に対応した「α7SII」
12.2メガピクセル、5軸手ブレ補正で高感度ISO409600に対応した「α7SII」

 今年も昨年同様「Beyond Definition」をテーマにIBC2015に挑んだソニー。NABと同様に次世代放送向けIPソリューションの展示を基軸に、今回は「Image」「IP」「Workflow」という3つのキーワードを掲げた。新製品も、IP伝送関連の製品やHDR、またカメラ製品も新製品にハンドヘルドタイプの4Kカメラ「PXW-FS5」、ミラーレス一眼タイプの「α7SII」を発表している。今年のIBCでソニーが伝えたいメッセージとは? Sony Europe Ltd. Professional Solutions EuropeのVICE PRESIDENTである山内勝則氏(上写真)にお話を伺った。(取材班)

■3つのキーワード「Image」「IP」「Workflow」
−−今回のIBCのテーマとして、「Image」「IP」「Workflow」いう3つのキーワードを上げられていました。その意味の解説も含めて今回の展示の概要を教えて下さい。
 「まず大きなテーマとして、今年も“Beyond Definition”を上げており、これは3年連続になります。現在お客様が定義され、そして実際に出来るリアルなところから、どれだけお客様の期待を超えるような世界をソニーとして作り上げられるかを簡潔に表現しているものです」

−−具体的にはどういったことを提供していくのですか。
 「「Image」「IP」「Workflow」の3つの領域は、今、お客様が一番気にされているご自身のビジネスを考えた時の“コアとなる領域”といえます。そのとき、ソニーとしてはまず、「テクノロジーイノベーター」であるということです。2つ目は、システムや商品を、お客様のご要望をどうやって具体的にサービスという形にコンバートするかというソリューション部分。3つ目として、最終的に我々がいることでお客様のビジネスが良くなるということです。

■ライブプロダクションの充実とコンパクト化
−−それらの実現へ向けた具体的なアクションはどのようなものですか。
 4Kの時代がきて、実際のビジネスを考えたとき、ソニーがビジネスパートナーとしてコントリビュートしていきたい。そのとき、HOW(どのようにして)という部分に注力しました」
 「『Image』の領域では、ライブプロダクションワークフローの充実とコンパクト化です。イベントプロダクション、ドキュメンタリー・シューティングの領域での更なるラインナップの充実を図っていきたいと思います」
 「IBCでは、欧州でもスポーツをはじめとして具体的な案件も出てきた4Kのビジネスケースをご紹介しました。欧州で初デビューのHDC-4300ライブ4Kカメラのソリューションや、昨年発表したFS7により、新しいマーケットゾーンを作り上げたドキュメンタリー分野。また、PXW-FS5によるラインナップの充実などです」

■SDIからIPへの移行
 「『IP』では、ネットワークでIP化されたインフラを前提として、今のSDI環境をどういう風にIPに移行するかが非常に重要なポイントになっています。特にライブ系でどういう風に使えるのか。実際のビジネスケースは少ないですが、5年後10年後を見据えたお話をさせていただいております。特に他のシステムとの互換性も含めたスタンダードであることが認められることは重要で、他メーカーとのアライアンスとともに、各業界団体との連携も強めていきたいと思っています」
 「『Workflow』は、さまざまな捉え方ができますね。ニュースプロダクション、ライブプロダクション、取材でのワークフローといったそれぞれに、ソリューションを提案させて頂きました」

■デジタル化をサポートするソリューションプロバイダー memnon社
−−今回、memnonという会社の買収発表がありましたが、これはどのような会社なのでしょうか。
 「ソニーでは昨年、「メディア・ライフサイクル・サービス」を立ち上げました。コンテンツ資産として蓄えられているVTRを将来のワークフローを考えて生かすためのサポート事業です。英国工場のシステムでデジタイズ・サービスを開始したところ、想像以上のニーズがあることがわかりました。ベルギーのmemnonは、コンテンツのデジタイズの専門会社で、
VTRのほか、フィルムからオーディオまでもサービスをしていました。memnonは、ビジネスパートナーであり、また、ソリューションプロバイダーの重要な1つとして、欧州だけでなく、ワールドワイドのサービス展開を考えていますが、比較的長いスパンでプランニングしていくビジネスだと考えています。

■欧州においても、高まりつつあるIP、4Kへの関心
−−ユーロ圏のIP化=4K化、あるいは脱HD化というの状況はいかがですか。
 新社屋の計画や、OBバンへの投資案件では想定するケースがありますね。7年〜10年位先を考えた投資として、IPが真剣に考えられ始めている状況です。4Kについても同様ですね。そういう、具体的にIPを使うときにどうなるのか、製品はどうなっているのかといった関心をお持ちの方にお応えするのが今回、ソニーが用意したIBCのステージです。

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