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2015.2.24 UP

【NEWS】イマジカ・ロボット 吹き替え・字幕スタジオ大手のSDI Mediaを共同買収 SDIのノウハウを生かし国内コンテンツ産業の海外進出促進目指す

イマジカの買収を伝えるSDIの日本語サイト
イマジカの買収を伝えるSDIの日本語サイト
地上テレビ番組の輸出額の推移(出典:経済産業省“コンテンツ産業の現状と今後の発展の方向性”現状分析)
地上テレビ番組の輸出額の推移(出典:経済産業省“コンテンツ産業の現状と今後の発展の方向性”現状分析)
日本と韓国の放送コンテンツの海外輸出額の構成比率(出典:総務省 平成26年版「情報通信白書」)
日本と韓国の放送コンテンツの海外輸出額の構成比率(出典:総務省 平成26年版「情報通信白書」)

 イマジカ・ロボット ホールディングス(以下、イマジカ・ロボット)は2月19日、海外需要開拓支援機構のクールジャパン機構、住友商事と共同で、吹き替えや字幕制作の大手企業、SDI Media Group, Inc.(以下、SDI)を買収すると発表した。 
 買収金額は1億6000万US ドル(190 億円相当)。イマジカ・ロボットが50.1%、クールジャパンが49.6%、住友商事が0.3%である。3社はSDIの親会社である仏BNP Paribas(パリバ)からSDI全株を取得する。
 手続きは45日程度かかる予定。4月1日までに買収を完了させる見込み。日本側の財務アドバイザーにはGCAサヴィアン、法律顧問にはピルズベリー・ウィンスロップ・ショーピットマンが、そしてSDIとパリバの財務アドバイザーにはラザード中東市場、法律顧問はK&L Gatesが担当する。
 SDIは37 カ国に150拠点を持ち、映像コンテンツに吹き替え・字幕を付けるサービス事業を展開している。1000人以上のスタッフを抱え、世界各国で4000人以上の翻訳者と契約している。80 言語以上に対応できる技術を持ち、全世界の主要メディアや製作会社と取引している。
 アニメやドラマなど日本の放送コンテンツは、海外から高く評価され、需要も高まっているが、日本語から他言語へのローカライゼーションにかかる手間やコストと品質が原因で、思うように供給が進んでいない。海外輸出率は5%で、実際のコンテンツ輸出量は韓国の3分の1程度と「成長するアジア諸国等の需要を取り込めていない」のが現状だ。
(経済産業省・平成27年2月発表 “コンテンツ産業の現状と今後の発展の方向性”現状分析より)。
 買収完了後、SDI はイマジカ・ ロボットの連結子会社となる。イマジカ・ロボットはSDIが培ってきたノウハウを日本国内事業者へ提供していくことで、国産コンテンツのローカライズ作業の効率を改善し、より円滑に作業スピードを加速させられるとしている。
 ハリウッドのカルバーシティに本社を置くSDIは、ソニー、ワーナー、パラマウントやFOXといったハリウッドのスタジオだけでなく、Netflix、HuluやGoogleを含め国際放送局、大手メディア企業らを顧客に持つ。イマジカ・ロボットは2014年にマレーシアにスタジオを開設するなど海外展開を進めている。SDIを傘下にし、日本の優れたメディアコンテンツを世界への販路拡大につながるとして期待が寄せられる。

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