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2018.3.29 UP

【NEWS】キヤノン フルサイズセンサー搭載のCINEMA EOS SYSTEM新フラグシップ EOS C700 FFを発表 シネマレンズ、4K対応ディスプレイの新製品も同時発表

EOS C700 FFのセットアップ例(シネマ撮影スタイル、タイトル上はEFP撮影スタイル)
EOS C700 FFのセットアップ例(シネマ撮影スタイル、タイトル上はEFP撮影スタイル)
EFシネマレンズ CN-E20mm T1.5L
EFシネマレンズ CN-E20mm T1.5L
12G-SDI対応の4Kディスプレイ「DP-V1711」
12G-SDI対応の4Kディスプレイ「DP-V1711」
12G-SDI対応の4Kディスプレイ「DP-V2421」
12G-SDI対応の4Kディスプレイ「DP-V2421」

 キヤノンは3月29日、同社のデジタルシネマカメラ CINEMA EOSの最上位機種EOS C700の新製品「EOS C700 FF」と、EFシネマレンズシリーズの新製品「CN-E20mm T1.5LF」、および、12G-SDI対応の4Kディスプレイ「DP-V1711」(17インチ)、「DP-V2421」(24インチ)を発表した。

【EOS C700 FF】
 EOS C700 FFは、フルサイズセンサーを搭載したCINEMA EOS SYSTEMの新フラッグシップ。標準モデルの、EFモデル(シネマロックタイプ)、PLモデル(Cooke/i対応)は、サービス対応で、マウント、EOS C700 Super 35mmセンサーとの交換に対応。またオプションとしてB4マウント(要マウントアダプター)も用意されている。
 発売は7月中旬予定、価格はオープン価格(市場想定価格は363万円前後、受注品扱い)

 主な特徴は、以下の10項目。
(1)動画有効約1869万画素フルサイズCMOSセンサー搭載
(2)5.9K オーバーサンプリング4K画質
(3)5.9K RAW記録対応(Codexレコーダー)
(4)低モアレ・低ジャギー
(5)ダイナミックレンジ15STOP+
(6)アナモフィックレンズ親和性向上
(7)EFレンズ・EFシネマレンズでの広角撮影を実現
(8)PQ/HLG出力対応
(9)ユーザーLUT対応(記録モード時のみ)
(10)2K/FHD Crop 168fps

■新開発のフルサイズCMOSセンサーを搭載
 C700 FFは、動画有効約1869万画素フルサイズの新開発CMOSセンサーを搭載。センサーサイズは、38.1×20.1mm。フルサイズでの読み出しのほか、Super 35mm、アナモフィックモードにも対応しており、それぞれのレンズを使用できる。低ノイズと15ストップを超える階調整、ITU-R BT.2020を上回る広色域を実現している。

 信号処理システムとして、 高画質ディベイヤーアルゴリズムを採用した、5.9Kオーバーサンプリング4Kプロセッシングを搭載。トリプルDIGIC DV 5の信号処理により、モアレの発生を抑え、ノイズの粒状性を向上させている。

 ユーザーからの要望が多かった機能として、ハイスピード撮影を強化している。1fpから最大168fps(2K crop)撮影まで細かく設定できる(5.9K RAWでは60fps、4K cropでは、72fps)。

■ProResコーデック内部収録に対応
 内部収録では、キヤノン独自のXF-AVCに加え、アップルのProResコーデックに対応。これによりトランスコードの手間が省け、ワークフローが効率化できる。記録メディアには、C Fastカードを採用。2枚のメディアに同時記録が可能。ProRES+RAWや、低レートのProxyデータの同時記録が可能になっている。
 Codexとの協業により、C700 FFにCodexレコーダー CDX-36150を接続することで、CANON Cinema RAW RMFファイルの出力が可能。新たに5.9K 60fps RAWにも対応している。Capture Drive 2.0(2TB)使用時、解像度5952×3140で、59.94Pで21分収録が可能。

■PQ/HLG方式映像出力対応
 端子出力として、ITU-R BT.2100規格 PQ/HLG方式の映像出力に対応。付属のEVFにより、PQ/HLG方式に近い表示が可能。ユーザーLUTにも対応しており、登録されたユーザーLUTに変換した出力の確認やプロキシ記録ができる。

 VIDEO/MON端子は、4K撮影時にサラウンディングエリア映像出力に対応。記録映像の外周を表示することで最適な画角で撮影できる。

 カラーマネジメント規格のACESの伝送規格「ACESproxy」の最新規格(1.0)に対応。対応した入力機器と接続することで、撮影現場と編集現場での映像の色味を一致させることができる。

■アナモフィック対応の映像出力も
 ワイドスクリーン幅の映像を約半分に圧縮・縮小する特殊レンズのアナモフィックレンズに、 PF/PLマウントモデルの両方で対応する。VIDEO、およびMON/HDMI OUT出力時は、デスクイーズ後の2.39:1の画角になるよう切り出される。拡大倍率はメニューで選択可能。

■小型軽量、3.45kgを実現
 ワンマンスタイルでもアシスタント撮影でもどちらでも使いやすく、拡張性に優れたBOXスタイルを採用し、ボディ重量3.45kgと小型・軽量を実現している。
 また、電動式NDユニットを内蔵しており、より濃度の濃い8/10STOPの拡張モードにも対応している。明るい屋外でも絞りを開けて深度の浅い撮影ができる。

【EFシネマレンズ CN-E20mm T1.5L】
 EOS 700 FFと同時に発表されたEFシネマレンズシリーズの新製品「CN-E20mm T1.5L」は、焦点距離20mmのプライムレンズ。発売は10月上旬を予定。価格はオープン価格(市場想定価格は46万円)。
 主な特徴は、
(1)画面中心部から周辺部まで4Kカメラに対応した高い光学性能を実現
(2)EOS C700FFやEOS-1D Cなどの高画質な35mmフルサイズカメラに対応
(3)11枚絞りに枚数を増やし、開放から最少絞りまで円形に近い自然なボケ味を実現
(4)フォーカス回転角300度、シリーズで統一された操作性など、優れた操作性と高い信頼性
(5)倍率色収差補正や周辺光量補正、メタデータ取得など、カメラとの通信機能

の5つ。

【12G-SDI対応4Kディスプレイ】
 12G-SDI対応の4Kディスプレイ「DP-V1711」(17インチ)、「DP-V2421」(24インチ)は、それぞれ、12G-SDI 4k60P信号の4系統入力に対応。17インチのDP-V1711は、オンセット/スタジオ・中継車用 ビューイングディスプレイ、24インチのDP-V2421は、放送スタジオ・映像編集用のリファレンスディスプレイ。

 17インチの4Kディスプレイ新製品「DP-V1711」は、外部操作を考慮したインタフェースとして、DC12V(XLR端子)、ラック7U搭載、LAN/REMOTEに対応。
 また、高輝度表示への対応として、有償で表示最大輝度を現行仕様の300cd/m2から、600cd/m2にアップグレードするサービスを提供(DPV1710にも適用)。4月発売予定。価格はオープン価格で、市場想定価格は150万円。


 24インチの4Kディスプレイ新製品「DP-V2421」は、最大輝度1200nit、全白600nit対応。RGB直下型モニター。
 今後、ファームアップにより随時機能を追加していく予定で、6月にリリース予定のファームアップでは、HDRモニタリングアシスト機能の拡充や、自動画質切り替え機能の拡張、マルチ画面表示機能の拡張、他社カメラ(Panasonic、ARRI)や、朋栄のスイッチャーとの連携などが予定されている。さらに、ウェブリモート機能、波形モニターなどの各種表示機能も強化される(ファームアップは、このほか、DP-V1711、DP-V2421以外にも適用されるものがある)。
 4月発売予定。価格はオープン価格で、市場想定価格は316万円。

編集:Inter BEE 2018 ニュースセンター

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