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2017.9.7 UP

【NEWS】ソニー新開発36×24mmフルフレームセンサー搭載のCineAltaカメラ最上位機種『VENICE』発表 アナモフィックレンズ対応 PLマウントに加えEマウントの装着も可能

CineAltaカメラ最上位機種「VENICE」
CineAltaカメラ最上位機種「VENICE」
6つのねじをはずすと、Eマウントになる。レバーロックタイプのEマウント
6つのねじをはずすと、Eマウントになる。レバーロックタイプのEマウント
ソニーのカメラでは初めてアウト側にメインの操作パネルを配している
ソニーのカメラでは初めてアウト側にメインの操作パネルを配している
カメラマンサイドにも、小さい有機ELのパネルを配置している
カメラマンサイドにも、小さい有機ELのパネルを配置している

 ソニーは9月7日、新開発のデジタルシネマ用36×24mmフルフレームセンサーを搭載し、映画などの映像コンテンツ制作における表現の広がりや効率的な操作性を一層追求したCineAltaカメラ最上位機種「VENICE」を2月上旬に発売すると発表した。価格はオープン価格(市場推定価格・本体のみ400万円前後)。

 搭載するフルフレームセンサーはソニーが初めてデジタルシネマ用に開発。読み出しエリアを選択することで、さまざまな撮影フォーマットに対応する。
 フルフレームセンサーの最大幅を生かした横36mm 6K解像度での撮影のほか、主要な撮影フォーマットであるSuper35mm(24.89x13.18mm)やSuper35mm 4パーフォレーション(24.89x18.63mm)を用いた4K解像度で撮影できる。

 36×24mmというフルフレームサイズのセンサーとレンズの組み合わせにより、浅い被写界深度によるボケ味を生かした映像表現も可能という。

 PLレンズマウントを採用し、Super35mm用PLレンズやアナモフィックレンズ、フルフレーム対応PLレンズなどに幅広く対応。また、PLレンズマウント部を取り外せば、Eマウントカメラとしても使用できる。Eマウントに対応することで、スチル撮影のレンズが使え、選択肢が拡がるとともに、小型軽量レンズが比較的多いため、ドローンなどを使用した撮影にも対応しやすい利点があるという。

 ビューファインダーは、これまでのシネマカメラでは映像の上に文字が乗っていたが、今回は、映像の周りに黒縁があり、そこに文字が表示されるようになっている。拡大フォーカスは、ドットバイドットに対応している。


 「映画の現場から信頼して使える堅牢性、過酷な現場でも安心して使える使いやすさをめざした」(開発担当者)ということで、ボディはマグネシウムを採用した金属ボディとなっている。大きさはF55と比べて、長さが若干数ミリ短い程度とコンパクトになっている。センサーを大きくし、機能を豊富にしながらも小型化することで、ドローンやジンバルでの使用に対応できるようにしているという。また、光軸の高さはF55と同じため、F55用のアクセサリーを流用できる。

 筐体のデザインの特徴として、ベンチレーション機構がある。VENICEでは、ヒートシンクがボディの各部署と分離されている。従来は、ボディの中に風を通していたが、今回は、ボディから熱をヒートシンクに集めて、ヒートシンクに風を通す設計となっているため、排気口や吸気口から基板が見えるようなことはない。従来、排気用のスリットから中を見ると基板が見えた。映画の現場では過酷な条件が多いため、ホコリが入る心配があるというユーザーからの意見を汲んだ設計となっている。

 また、トッププレート、ベースプレートは、ねじで簡単にずらせるため、大型のレンズを装着した際、バランスをとるときにハンドルの位置で調整できる。
 センサーブロックもはずせるようにしており、これにより、現場でトラブルがあったとき、バックアップ用と入れ替えることができる。

 大手のレンタルや、プロダクションでは、その会社独自のフレームをつくったり、リグをつくっているため、現場でそうした装置を装着したカメラがトラブルになったとき、別のカメラに装着し直さずに、センサーブロックだけかえることで代替ができる。

 「ハリウッドをはじめ、映画業界の関係者からの徹底したヒアリングをフィードバックして設計した。構造もふくめ、冗長性をたかめている」(開発者)という。

 そうした設計思想を反映した一つがコントロールパネル。ソニーのカメラでは初めてアウト側にメインの操作パネルを配している。現在、映画の現場では、カメラパネルは、カメラマンではなく、セカンドが逆の位置から操作することが多いという。今回のパネルの位置は、それに対応したもの。ボタンの配置や数なども、現場のヒアリングを反映しているという。
 カメラマンサイドにも、小さい有機ELのパネルを配置している。こちらには、小間数やシャッター速度など基本的なメニューを用意している。シンプルに3つのボタンで選べるようにしており、撮影中、細かい設定の必要がないカメラマンが基本情報など、現在のステータスを確認するためのディスプレーとなっている。

 今回、価格を抑えるための方策として、アナモフィック、フルフレームは別売りのライセンスとして、運用にあわせて期間を選択肢購入できるようにした。業務内容・期間に合わせたライセンスを購入するシステムにより、トータルのコストセーブをしてもらおうというもの。無期限ライセンス、30日間、7日間などが用意されている。

編集:Inter BEE 2017 ニュースセンター

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