CreationPro Tools HDXを導入したMA1

2013.9.10 UP

【プロダクション】アクシー 代々木に設備移転 素材共有サーバーで効率化 字幕・吹き替えの経験豊富なポストプロ 全国からのリモートアクセスMAにも対応

20人を収容できるブース1
20人を収容できるブース1
MA1との連携が可能なMA2
MA1との連携が可能なMA2
Edit1にはメインにAvid Symphony Nitris DXを導入
Edit1にはメインにAvid Symphony Nitris DXを導入
新スタジオの概観
新スタジオの概観

 制作会社のアクシー(東京都渋谷区)は、六本木3丁目地区再開発事業に伴い代々木に移転した。港区六本木の本社スタジオ・制作機能と新宿区上落合のMA室を統合し、本格営業を開始。同社は外国映画の字幕・吹替版作成からDVDなどのパッケージ、予告編制作まで手掛ける。既に完成した1本の素材をさまざまな工程で扱えるよう、計5室の編集室とアフレコブースを含むMA室2室を、AVIDの素材共有サーバー「ISIS5000」(計64TB)に接続。作品を効率的に一貫制作できる態勢を実現した。(上写真は、Pro Tools HDXを導入したMA1)
(映像新聞 吉野和美)

■ISISで素材共有し効率的な制作環境
 同社の新社屋は従来専門学校として使用していた。顧客である映画会社へのアクセスが良いうえ、ロビーや駐車場が完備され、1棟で使える。代々木駅から徒歩で2分の至便な場所にある。
 新たに吹替版用のアフレコ環境を整備するためMA室を拡充。アクシーの三枝英訓専務は、MA室の特徴について次のように話す。
 「アコースティック面を充実させたことでより高品質な収録と仕上げが可能になる。また、ルーターや素材共有サーバーも低廉化が進んだことで、今回初めて採用した。費用対効果の高い高機能なシステムを構築した」。

■MA1ブースは20人の収容が可能
 メインの「MA1」には、DAWに「Pro Tools HDX」を、ミキサーはヤマハの「DM2000VCM」を選択した。プラグインは「Waves Gold」やラウドネス値管理の「LMコレクト」など。
 20人程度を収容できるブースを併設し、4本のマイクで収録できる。収録データは、ローカルストレージに蓄積し、その後サーバーに移動するスタイルを採る。これにより、映像に音声を合わせるセリフ編集を分散して行える。ワークビデオもAVIDの「Video Satellite」を使うため、編集工程と素材を共有できる。
 小型の「MA2」は2人程度のナレーションブースを持つ。MA1とはブースをクロスして利用できるため、用途に応じて柔軟に運用できる。

■EDIT1、2にはNitris DXを導入
 「EDIT1」「EDIT2」はAVID「Avid Symphony Nitris DX」をメインに導入し、カンバスおよびビデオトロン製テロッパーを活用する。字幕入れや放送用フォーマット変換、商標などのぼかし入れに対応している。ソニー「RM-280」からVTR制御もできる。フォービットのラウドネスメーター「LM-06」も設置した。
 EDIT1は約30平方メートルと広く、今後、カラーグレーディングやDCP作成など作業の拡張を計画しているという。
 このほか、DVDエミュレーション室や素材品質チェック室、オーサリングライン(BD×2、SD×4)を設置。マシン室ではブラックマジックデザイン製「Universal Videohub 」ルーター(72×72)や、「Teranex 2D Processor」を運用する。
 システムは報映産業が担当した。

■「字幕・吹き替えのノウハウとポストプロの技術をあわせもつ」
 新設備は遠隔地の顧客向けサービス拡大にもつなげる。「リモートアクセスMA」は、配信ソフトのスカイプとローランド製ネット配信対応スイッチャー「VR-3」で素材映像と収録中の音声、声優の様子を送る。
 三枝氏は同社の強みを「ポストプロの技術知識と字幕・吹き替えの制作ノウハウをあわせもつ。特に字幕の扱いに長けている」と説明。リモートアクセスMAは落合スタジオで実績を重ねており、「今後はナレーターなど東京のリソースを使いたい全国の顧客、スタジオに訴求する」と話している。

【所在地】
▽住所=東京都渋谷区千駄ヶ谷5-19-7▽TEL:03-5360-8288

関連URL
  • このエントリーをはてなブックマークに追加